あといくつ寝るとFOMCとなりました。日本はゴールデンウィーク中の5月3日結果発表です。
SVBの破綻等ありましたが、この一件も足元は落ち着きを取り戻し、市場のメインシナリオは
0.25%の利上げ
となっています。
3月に発表されたFOMC参加者のFF金利予想の中央値が5.1%だったことや、やはり本来の目的であるインフレ率目標に対して、まだ年率で5%ほど上昇している物価を見ると、ここで手綱を緩めるわけにはいきません。
3月の初旬までは2月の強い雇用統計もあり0.5%利上げがメインでしたが、SVB破綻があり、一気に沈静化されました。5月に「利下げか?」と騒がれた時期もありましたが、前述のとおり金融不安も落ち着き、現在は0.25%利上げが市場では織り込まれているところです。
今のところ
今回が最後の利上げと予想されています。
なお、今回(5月)が最後の利上げとなった場合、歴史的には株価が上昇しました。最後の利上げとなった場合、過去の平均では利上げ1年間で約10%の株価上昇となりました。もちろん、このような高インフレ環境下での政策転換は過去でもサンプル数が少ないのでなんとも言えませんが。
ただし、「いつまで利上げするんだろう」という不透明感が払しょくされるだけでも大きく状況は変わるのかと思います。
さて、もう一つの論点は「リセッションになるか」です。日に発表されたフィラデルフィア地区連銀の3月の製造業業況指数がマイナス31.3と予想のマイナス19.2を大きく下回りました。
経験則的にフィラデルフィア連銀業況指数がマイナス25以下になると、1970年以降では確実にリセッション(景気後退)になっている(発生確率が100%)とのことです。
一方で、米国が景気後退入りする可能性は低く、年内後2回は利上げがあるのではないかと予想しているのが、モルガン・スタンレーCEOぼジェームス・ゴーマンです。
米国が景気後退入りする可能性は「50%未満」とし、「景気後退に突入しても短期間ですぐに終わるのではないか」との見方を示しています。