CFA level1を受験してきました。(2回目)

CFA

CFA level1の勉強を2021年3月から開始して概ね半年。無事受験してきました。

不合格だった前回の受験からちょうど9か月。試験申込時は全然先の話だぁなと思っていたのですが、いざ終わってみるとあっという間でした。最後のほうは本番まで時間が全然足りないことに気づき、怒涛のように頭に詰め込んだため、あまり「いつ。何をしたか。」なんてこのブログを読み返さない限り、自分でも覚えていません。

試験当日

まずは試験当日。CBT(コンピュータ形式)になってから初めての受験でした。

CBTになってから、事前の試験会場の申し込みや、当日持っていくものも変わった(結果少なくなった)ため、そもそもちゃんと受験できるかどうか不安で仕方がありませんでした。

会場は2月に選択した通り、御茶ノ水のソラシティ。初めて行く人は迷うのですが、JR御茶ノ水駅から向かうと入り口が二つありまして、正しいほうの入り口を選択しないと、無事会場にたどり着けないので要注意です。私もまんまとハメられたのですが、駅から目に入るがままに進むと、一般企業の受付側に進んでしまうので、小さいほうの入り口(専門学校があるほう)から入らないと、プロメティック側のエレベーターに乗れないので、マジで焦ります。

14時半開始の試験だったので、エレベーターに乗って13時50分頃受付に到着。まだ筆記試験だった12月のイメージで、受験者が受付まで列をなして並んでいる(さすがに受験日が分散しているので数百人並んでいるイメージではないですが)ことを想像していたのですが、いざ到着してみるとほとんど人がいませんでした。正確には2,3人待っている程度で、それも全員がCFA受験者ではなく、他の試験の受験者も混じっての人数でした。

ビックサイトでの受験とは異なり、大々的に「CFA試験会場」とか「受付時の流れ」を書いた案内板もなく、時間あってるかなとか持ち物大丈夫かなとか、前回会場までの道のりを含め周りの雰囲気の流れで受験した自分にとっては不安でいっぱいでした。

受付では、パスポート使って身分証明して終了。CBT形式は初めてだったのでキョロキョロしていたのですが、「これで受付けは終わりです。」しか言われなかったので、「へっ?」という顔をしていたら、「あー。初めてですか?」と言われ、「この先右に進んでください。ロッカーあるので貴重品は全部いれて待っていてください。」と案内されました。

10万円近いお金を払ってきているので(もちろんCFA協会の懐に入るだけなのですが)、「トイレに行けるのか」とか「待っている間は勉強してていいのか」等、色々細かいこと聞きたかったのですが、世の中の人はそんなにCBT受けてるのかよ、という心の中のツッコミのみで済ませました。

いざロッカーのあるブースに行くと、いくつかの区画に分かれていました。てっきり自分と同じ区画の人(それでも10人いたかな程度)は全員CFA受験者かと思っていたのですが、あとでそのブースの受付の人(この人が最後のボディーチェック等する)と話をしてみると、CFA試験以外の人も結構受験しているとのこと。おそらくCFA受験者は5人もいなかったんじゃないかと思います。

受験者は全員同時に14時半から始まるのかと思っていたら順番に呼ばれていく形式で、直前の30分で最後の復習をしようと思っていたのですが、いつ自分が呼ばれるか分からないので、ロッカーに電卓とパスポート以外をしまって大人しく待っていることにしました。CFAの受験者でない人も入り混じって呼ばれるため、聞き逃すと怒られそうで、ドキドキしながら待っていました。時計も携帯もロッカーにしまっていたので、あくまで体感ですが14時半より前に呼ばれた印象です。

試験会場には持参したパスポートと電卓、そして入場のときに渡されたボールペンと計算用紙(A4を4枚)を持ち込む形式でした。あとはパソコンの前に着席して、最初10分程度操作方法のガイダンス(進め方とか後で見返すためのフラグ立て方等)を習っていざスタート。

例の如く試験内容には触れられませんが、SCHWESERの練習問題と同様、3択をポチポチしていくのみ。

結局前半の90問は135分フルで使って終了しました。

入念に再確認(見直し)をしたというわけではなく、普通に1周目終わったところで130分(残り5分)という状況でした。

1回目(12月)の受験のときは1問1分ペースで解いていた一方で、今回は1分30秒かかっていますから大分遅くなりました。ただ、これは想定の範囲内で、「分からなくて飛ばす」という問題がほぼなくなったのと、ケアレスミスをなくすために(特に語尾)慎重に読むようになった結果です。

直前のPracticeExamでも同じような感覚ではありましたが、12月の受験では「全く選択肢が絞れない問題」が240問中65問(27%笑)あったのですが、今回の受験では前半・後半合計で片手に収まるくらいになってました。(やはり英語の意味がうまく理解できなくて選べなかった問題も数問ありました。)

そんな感じで前半が終了。前半の終了ボタンを押した瞬間に「30分」のタイマーが開始され強制的に休憩タイムに入ります。「休憩してください。」とか「係の者を呼んでください。」もなく焦ったので、受付の人を呼んで伺うと、「タイマーが終了するまでは離席してもいい。」とのこと。

また、タイマーには「Resume(再開)」のボタンがあって、これを押せば30分待たなくても後半戦に突入していいとのことでした。勢いで押さなくて良かった。笑

私はそんなに処理能力も高くないし、もう一度公式等を復習しておきたかったので、迷いなく休憩を選択。ただ、いつ30分が終わってしまうか分からないので、余裕を見て席を戻ることを考えると、実質休憩時間は20分でしょうか。同じ時間に休憩している人は自分を合わせても3人ほどしかいなかったですね。(全員が全員CFA受験者とは限らないのですが。levelが違う人もいたのでしょうか。)

そんなこんなで後半も開始。

前半同様135分フル受験しました。

後半は職業倫理のような長文を読まされる分野が少ないので120分ほどで1周目終了。フラグ立てて置いたうちの数問を軽く見直して

私の約半年間は終了しました。

終了したと思いきや色々アンケート書いたり(選択肢を選択するだけですが)、やたら「本当に提出していいのか」というポップアップあったりと、90問選んで時間もタイムアウトしてるのだから、これ以上何ができるんだよと思いながら、きちんと回答内容が送信されているか不安になりました。今も不安ですが。

最後に計算用紙とボールペンを返して、終了です。

試験の感触

今回の点数が合格点に到達するかどうかを置いておけば、少なくとも前回の受験よりは成長しました。

前述しましたが、「全く選択できない問題」がほぼありませんでした。前回は「IFRSとUSGAAPの違い」が出てきたら、1秒もかからず捨てていたのですが。

ほとんど見直しの時間もありませんでしたし、CBTで何かメモして退出することもできなかったので、完全に記憶ベースなのですが、「ちょっと自信ないな。あとで見直す時間あれば見直そう。」(感覚として正解率が7割以下)という問題にフラグを立てていて、前半・後半それぞれ25問くらいだったかと思います。

とはいえ前回「絶対あっているだろう」と言う問題も落としまくっている可能性が高かったので、上記の25問(合計50問)以外は全部合っているという保証はないのですが、

総論として保守的に見ても7割は超えたかな

という印象です。難易度の感覚としてはPracticeExamと同じくらいだったかと思います。計算問題もめちゃくちゃ複雑なものもありませんでしたし、見て3秒くらいで解答できるような問題も多くありました。知識系(特にオルタナ)はPracticeExamもそうだったんですが、「知らないものは知らない」という問題はやっぱりありました。

反省点としては、「もう一回PracticeExamを解き直しておけば(全4回は全て2回はやったのですが)」と思った問題が数問あったということ。”ここまで出ないだろう”と勝手に後回しにして深堀りしなかった箇所で、本番では少し工夫して出た問題もそれなりにあり、かすかな記憶を頼りに頑張ったのですが、「しっかり復習しておけばできた問題」があったことが残念です。あとQbankも全然手を付けられなかったので、しっかり4000問触れていれば、知識系も網羅できたのかなと反省しています。

半年を振り返って

半年間こつこつとどれくらい勉強したのか記録したのですが

ざっくり280時間

でした。前回の受験では100時間程度と記録しているので3倍ほど頑張りました。3月~7月は土日に4~5時間程度というペースで月40時間程度。8月は直前に追い込みをかけて、90時間ほど。特に2週間前からは本格的に焦り、平日は4時間(朝1時間・夜3時間ほど)、土日は8~10時間ほど勉強していました。

勉強時間推移

振り返ると、もっと前からしっかり勉強しておけば良かったなぁと反省しています。まぁいつも資格試験を受ける時はそう反省するのですが、なかなか学習できないですね。

また、英語力のなさを痛感しました。TOEIC900点あれば気にならなくなるのか分かりませんが、所詮700点台の自分にとっては、2重否定や微妙な言い回し・・・この修飾語はどの名詞に係っているか、このthatはどこまで係っているか、の捉え方で選択肢の方向が変わってしまう問題に毎回出会います。下手をすると180問で5問以上。

単語の意味も分かる、選択肢の意味も分かる、けれども正しい回答が選べない。結局、ネイティブの人たちと相対評価されてるわけですから、完全な劣勢になってしまうので悔しかったです。

とはいえ、英語も自体も「所詮言語だろ」と下に見ていた大学受験を含めて、一番勉強した気がします。そういう意味では良い機会でした。

これも英語力のないせいなのか、やはり知識が曖昧なのか分かりませんが、センター試験の国語のように選択肢を2択までは確実に絞れる一方で、自信を持って一択に絞れなかった問題が多い。該当箇所のテキスト(schweser)の内容はほぼ覚えているのですが、いざ問題として出てくると、どの条件下なのか、どれくらいの精度でこの問いかけをしてきているのか捉えきれず、うまく選択肢を選べない。これは完全な問題演習不足です。

と反省ばかりの一方で、なぜか勢いで受かってしまったCIIA(国際公認投資アナリスト)とは違い、一度失敗し、その反省を踏まえ半年間の計画を立て、最後まで踏ん張って無事実力を出し切れたことにまずはほっとしています。

正直、業務との関連性や体力的なことを勘案すると、試験に費やしたコストのプレッシャーも相まってアクチュアリーの2次試験より頑張った気がします。これで落ちたら敗因は「年齢」かなぁ。笑

これでやっと1年以上前に買った本が読めます。

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