パウエル議長が一転、インフレ懸念派に。

市場環境

インフレは一時的と言っていたパウエル議長が、私たちを裏切りました。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は11月30日の議会証言で、金融当局がインフレ高進について用いてきた「一過性」という表現について、「恐らくこの言葉を使わないようにする良いタイミングがきた」と語った。

bloombergより
パウエル議長「一過性」の表現撤回-早期利上げの可能性に道開く
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は11月30日の議会証言で、金融当局がインフレ高進について用いてきた「一過性」という表現について、「恐らくこの言葉を使わないようにする良いタイミングがきた」と語った。

夏以降、徐々に新型コロナウイルスの感染者が減少してきており、それに合わせて経済活動が活発化した影響もあり、原油を始めとして物価が上昇しています。

ロイターより

この上院銀行委員会の公聴会での発言を受け、利上げ見込みが加速。それまで「インフレは一過性だ」と教え込まれていた前日(11月末)から比較すると、利上げ確率(市場の織り込み度合い)が上昇していることが分かります。

特に5月のFOMCから、政策金利維持の確率が50%を下回ります。

いよいよ利上げが本格化してきました。しかし、心配することなかれ、過去の利上げ局面を振り返ると、間の浮き沈みはあるものの、全ての期間で株価はプラスリターンが取れました。

確かに金融緩和引き締めで、今まで市中に投入していた資金を引き揚げてしまうことを考えると株価が下がりそうな気がしますが、一方で中央銀行が「それでも経済成長に繋がる」と判断しているわけですから、株価は上がりそうな気がしています。

いわゆる金融相場から業績相場への転換ですね。

FACTSETによる2022年のEPS予想は222.32ドル。PERが現在の23倍を維持するとすると、S&P500の着地予想は約5100ポイントです。

引き続き、落ち着いてマーケットを眺めていたいと思います。

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