2月1日に「議事要旨を見てくれ」とパウエル議長が言っていたため、非常に注目が集まった今回の議事要旨発表。
結果、内容としては景気減速やリセッション(景気後退)よりもインフレの高止まりを懸念していることや、「数人」の参加者が前回と同じ0.5%の大幅利上げを継続するよう望んでいたことが判明ことで、市場ではタカ派と捉えられ、議事要旨発表後に株価は下落に転じました。
A few participantsstated that they favored raising the target range for the federal funds rate 50 basis points at this meeting or that they could have supported raising the target by that amount.
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcminutes20230201.pdf
そのような中、Fundstratのトム・リー氏は、「Fedがデータに反応するのではなく、データに依存して慎重に動くのならば株式・金利のいずれのボラティリティが落ち着き、株式は上昇する」と予想しています。
This year is still going to be a story about how inflation cooling makes the Fed data dependent, not data reactive. And that means volatility is expected to fall both for yields and equity risk premium, and that’s why stocks can rally,
Seeking Alphaより
同氏のTwitterでも「Fedの”データ依存”は言い換えれば、インフレは予見可能ということだ。」とコメントしており、ボルカーやグリーンスパンの時代、政策金利が引き上げられても、株価が上昇したことを示しています。
具体的には1970年以降14回の利上げ(1年未満を除く)局面があり、「データ依存」としていた局面のうち11回で株価が上昇したとのことです。
トム・リー氏は、S&P500の昨年(2022年)末着地を4800と予想し、ぎりぎりまで株高予想を主張していました。今回の予想は当たるのでしょうか。