無料の参考書だけでCFA受験。VOLUME1終了。

CFA

12月5日のCFA(米国証券アナリスト試験)のLevel1に向けて勉強しています。CFA協会から公式で出ている参考書(CFA® Program Curriculum)のみで勉強を進めており、8月末のところで、VOLUME6まであるところをやっとVOLUME1まで終わりました。

そもそもこの公式の参考書はどういう構成になっているかというと、”ザ・教科書”という感じで、もちろん試験問題に関係ありそうなところはもちろんある一方で、時代背景等の記載や例題の記載があっって分量が多いです。(しかも英語)

一方で、一つの科目(Volume1の場合、職業倫理と定量分析の2つ)につき、それそれ5~6個に区別される”Reading”という章に分かれていて、Reading(章)の最後に章末問題と解答があります。一番範囲の広いRTA(Financial Reporting and Analysis:Volume3)はReadingが11個存在します。

VOLUME1の内容

公式ホームページではこの参考書について「© CFA Institute. For candidate use only. Not for distribution.」となっているのであまり詳しく紹介できなく、ざっくりとした説明をさせていただこうと思います。

VOLUME1の内容は「職業倫理(Ethics and Standards of Professional Conduct)」と「定量分析(Quantitative Methods)」です。

職業倫理

職業倫理は大きく2つの分野に分かれていて、①CFAが定める職業倫理(Code of Ethics and Standards of Professional Conduct)②国際的な運用パフォーマンス開示基準であるGIPS(Global Investment Performance Standards)の内容理解です。

①は”あなたがファンドマネージャーでインサイダー情報を手に入れてしまったらどうするか?”といった問いが多く(3択)、証券アナリスト2次試験の職業倫理に近い問題が多いです。ただ、英語で読むと微妙なニュアンスが多く、そもそもどういう状況なのか読み取れない(3人くらい登場人物が出てくると誰の行動に対して問われているか混乱)ことが多く、私の場合、章末問題の正答率は3割程度でした。笑

定量分析

定量分析はその名のとおり、基本的な計算方法の理解です。収益率の出し方から、平均は分散はもちろん、証券アナリストでは見たことがない歪度(skewness)や尖度(kurtosis)が章末問題では出てきました。また、正規分布を仮定した信頼区間(Confidence interval)の算出や仮説検定(hypothesis testing)も章末問題では出てきました。

個人的に驚いたのが、仮説検定において帰無仮説(Null hypothesis)や対立仮説(Alternative hypothesis)の定義について問う問題や、t分布(母分散が不明であるときの母分布の平均推定)は百歩譲っていいとして、F分布の検定が出てくるとは思いませんでした。

私はアクチュアリー試験を経験しているので、英単語がどうにかなれば、この辺りの計算問題が出たとしても懐かしいぁな~くらいで、ちょっと日本語の参考書見れば分かるレベルではいます。t分布がガンマ分布、F分布がベータ分布と言われても、特に抵抗はありません。笑

一方で文系の人で証券アナリスト持ってます、くらいの人はどうやって勉強しているんですかね?そもそも日本語のどの分野が該当するのか分からなくて、日本語で調べることに到達するだけでも大変な労力を費やすのではないかと思うのですが・・・。自分が文系の人間だったら、確実に心が折れています。

また、定量分析で必要かどうか問われる”関数電卓”ですが、証券アナリストやCIIA(国際公認証券アナリスト)とは異なり100%必要となりますので、準備しておきましょう。例えば年率1%の収益率の場合、日次の複利(Compound interest)はいくらか?という問題が普通に出てきましたので、普通の電卓では不可能です。

勉強方法とスケジュール(9月初旬現在)

今のところの私の勉強方法は、なんとなく本文を読んで、章末問題をがっつり解くという方法で進めています。試験あるあるですが、とりあえず問題の傾向が分からないとどのように勉強すればよいのか分かりません。なお、章末問題傾向=過去問傾向(実際の問題)という確証はどこにもない(ので、もしかしたら章末問題に手を付ける意味はないのかも知れませんが、過去問が公表されていないのと、過去問の内容を広めることは禁止されていることを勘案すると、お金ない人は公式のカリキュラムか模擬試験しか情報がないので、ひとまずはこの方法で進めるほかありません。

章末問題はまたいつか解き直すときのためにノートに記録しています(左側が定量分析、右側が職業倫理)。範囲が膨大過ぎて綺麗にまとめる気がないので、シャーペンどころかボールペンで進めています。笑

CFAの勉強自体は8月から開始しましたが、勉強環境の整備やペースをつかむのに手こずったこともあって、Volume1を解くのに2ヶ月かかってしまいました。特に文字の多かった職業倫理にてこずりましたね。その分、定量分析は計算だったので、頭への負荷はかかりましたが、比較的進めるスピードは速かったです。

今後は試験当日(12/5)に向けて、残りのカリキュラム(Volume2~6)と模擬試験(MOX)で締めたいと思います。さて、9月はVolume2(経済)とVolume3(CRA)を終わらせたいと思います。

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