株式は年末までに「醜い下降トレンド」を脱する。

インフレショック

なかなか下落相場が落ち着きません。若干、消費者物価指数(CPI)が頭打ったとか、景況感が悪くなっている等で利上げ観測が緩和され、足元は一進一退の動きが続いています。

一方で円安が進み、為替込みのS&P500は年初来フラットで推移しています。嬉しいのか悲しいのか分かりませんが、落ち着いてトレードできます。

さて、このままクレディスイスが潰れて、リーマンショックの再来となっていくのか、インフレがピークを打ったとの意見もちらほら出て来ていますので、ここが株価の底になるのか、意見が割れているとことです。

YOUTUBEで有名な広瀬隆雄氏も「そんなに明言しちゃっていいの?」というくらい、twitterで買いを推奨しています。年末のS&P500予想は4200ということで、これで当たったらすごいですね。

このブログでも度々取り上げているファンドストラットのトム・リーも引き続き上目線のようです。

Stocks could snap their 'ugly downtrend' by year-end, and bearish investors are unrealistic for thinking fundamentals won't change, Fundstrat's Tom Lee says
"I think there are potential fundamental positive catalysts between now and year end," Lee said in an interview with CNB...

Stocks could snap their “ugly downtrend” by the end of the year, and bearish investors saying otherwise are unrealistic for thinking that market fundamentals won’t change.

株式は年末までに「醜い下降トレンド」を脱する可能性があり、弱気な投資家が市場のファンダメンタルズが変わらないと考えると言うのは非現実的です。

リー氏は、住宅価格、コモディティ価格、求人などのインフレの先行指標間のギャップを指摘しています。消費者物価指数などの指標が持続的に高いインフレを示しているにもかかわらず、先行指数は物価が下落していることを示しています。

ウォートン大学のジェレミー・シーゲル教授によると、インフレ率が公式のCPI 統計よりも約18 か月遅れているためです。これは、実体経済のインフレ率が表面的に見えるよりも改善している可能性があることを意味しているそうです。

Lee pointed to the gap between leading indicators of inflation such as home prices, commodity prices, and job openings, which show that prices are coming down even as hard indicators like the Consumer Price Index have shown persistently high inflation. That’s because inflation lags behind the official CPI statistics by about 18 months, according to Wharton Professor Jeremy Siegel – meaning that inflation in the real economy could be better than it looks on the surface. 

過去のインフレ局面を見ると、消費者物価指数(CPI:前年比)が頭を付けたところと株価の底がほぼ一致しています。

そして足元も6月の9.1%をピークに8.5%、8.3%、8.2%と徐々に鈍化していっています。

タイトルとURLをコピーしました