FOMCは2会合連続で0.75%の利上げ。

インフレショック

米連邦公開市場委員会(FOMC)は26、27両日に開催した定例会合で、主要政策金利を前会合に続き0.75ポイント引き上げることを決めました。

FOMCが0.75ポイント利上げ決定、2会合連続-インフレ抑制で
米連邦公開市場委員会(FOMC)は26、27両日に開催した定例会合で、主要政策金利を前会合に続き0.75ポイント引き上げることを決めた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、次回9月会合でも同様の利上げを実施することはあり得ると発言。...

The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run. In support of these goals, the Committee decided to raise the target range for the federal funds rate to 2-1/4 to 2-1/2 percent and anticipates that ongoing increases in the target range will be appropriate. In addition,the Committee will continue reducing its holdings of Treasury securities and agency debt and agency mortgage-backed securities, as described in the Plans for Reducing the Size of the Federal Reserve’s Balance Sheet that were issued in May. The Committee is strongly committed to returning inflation to its 2 percent objective

Federal Reserve issues FOMC statementより

短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は2.25~2.50%となりました。2018年12月まで3年かかった前回利上げ時の到達点に並び、FOMCの参加者が景気を熱しも冷ましもしない「中立金利」とみている水準に達しました。

ここからの利上げは中立金利を超えますので「金政策正常化」ではなく

金融政策引締め

に入っていきます。

過去の利上げ局面を見ると、政策金利が10年金利を超えた直後に利上げを辞める傾向があるようです。そうすると、足元は10年金利が2.6%台まで下落しましたが、3%程度までは政策金利が引き上げられることが予想されます。なお、6月末時点(四半期では参加者の予想が公表される)では、FOMCの参加者は年末時点の政策金利を3.4%を予想しています。

0.75%は市場メインシナリオでしたので、サプライズはありませんでしが、いつも注目されるのが会合後のパウエル議長の記者会見です。

記者会見でパウエル議長は「金融政策のスタンスがさらに引き締まるにつれて、引き上げペースを緩めることが適切となる可能性が高い」と述べました。(今回の会合でも1%の利上げが議論になったと認めましたが。)

「個人消費や住宅投資は軟調になっている」と指摘し、利上げの効果で需要が落ち着きつつある点を認めた。そのうえで、労働市場の強さから「米経済は景気後退に入っていないようだ」との見方を繰り返した。

いわゆるハト派の発言に加え、昨今警戒されているリセッション(景気後退)懸念を払しょくする発言だったことから、この日株価は上昇しました。

I do not think that the U.S. is currently in a recession,and the reason is there are just too many areas of the economy that are performing too well.Growth is slowing for reasons that we understand. Growth was exceptionally high last year, 5.5%. We would have expected growth to slow. There’s also more slowing going on now.

GAFAMの決算発表が終わったこともあり、S&P500の7月騰落率は9.1%となり2020年11月以来の記録となりました。

企業業績面での不安心理は一旦後退することになるかと思いますが、現在のアメリカ株市場には「しょせん、ベアマーケットラリー(弱気局面下での戻り相場)にすぎない」とも言われています。

金融政策に関しての次の焦点はジャクソンホール会議(8月25~27日)とありますが、3週間以上です。次回9月のFOMCについて、記者会見は「データ次第(depend on the data)」という言葉を使いました。

While another unusually large increase could be appropriate at our next meeting, that is a decision that will depend on the data we get between now and then.We will continue to make our decisions meeting by meeting, and communicate our thinking as clearly as possible.

「データ次第」という言葉をマーケットはハト派的な発言だと受けたようですが、パウエル議長はあくまでも今後の会合毎の利上げ幅に関する明確なガイダンスを提供せずに会議ごと(meeting by meeting)の判断が適切との認識を示したに過ぎないと思われます。

ターミナルレート(FF金利の最終到着点)の見方の変更の有無について問われた時も、個人的な
予想は語らないとし、9月の会合までに多くのデータに基づいて判断するとしました。

次のCPI発表は8月10日です。

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