今日はがっつりマーケットの話をしたいと思います。正直いち個人のブログなので、マーケットのがっつりした話はbloombergとか日経新聞でも読んで貰えれば十分だと思っています。
なぜ今回わざわざ記事にしたかというと
自分の予想と大きく違ったから。
ということで、反省文として記しておこうと思いました。
6月10日、市場が注目していた経済指標が発表されました。それは米国消費者物価指数(CPI)です。
「Consumer Price Index」の略で「消費者物価指数」のこと。
大和証券ホームページより
消費者が購入する各種の消費やサービスの小売価格の変動を調査・算出した経済指標です。ある時点を基準に、同等のものを購入した場合に費用がどのように変動したかを指数値で表したもので、物価そのものの変動を測定することを目的としています。季節的な影響で価格が変動しやすい生鮮食品を除いた「コア指数」が特に注目されています。
CPIはインフレ率(インフレがそもそも物価の上昇率です)を測定する指標として非常に重要な指標です。そして、インフレ率はいまや、現在の株高を支えている金融緩和政策が”いつ終わるか”ということを占う重要な指標となっています。
5月もCPIは前年同月比4.2%(コア指数3.0%)となり、指標発表の2日前から当日にかけて、S&P500は4%下落しました。
もちろん、FRBのパウエル議長を始め、米国の金融政策を握る関係者たちは「インフレは一時的なもので、すぐに金融引き締め(テーパリング)はしない」と公の場でコメントしていますが、マーケットは何を織り込んでくるか分かりません。
またインフレは、フィッシャーの方程式(金利=実質金利+インフレ率)によれば、金利を押し上げる効果もあり、まさに方程式のとおり、5月12日の指標発表の日には一時1.7%台まで上昇しました。
前置きが長くなりましたが、5月の様子を勘案すると、今回も予想(4.7%)を超えるようならば、株安・金利上昇となるのではないかと、予想していました。
しかし、6月10に実際に発表されると予想に反し、株価は上昇しました。こちらもそうですが、金利も1.5%を切る水準まで下落したことから、ハイテク株を中心に株価が上昇しました。
各種のマーケットニュースを確認すると、どうやら”売り過ぎだったものが調整(買う方向)された”とのこと。6月発表のCPIはもっと高くなるという市場予想から、指標が発表される6月10日に向けて、株や債券が売られていたようです。
しかし、思ったより数字が大きくなかった(それでも市場予想は超えていますが)ことから、慌てて買い戻しに入り、株高・金利低下になったとのことでした。
市場予想ってなんだよ。
という気持ちはありますが、マーケットの難しさを改めて認識しました。
まぁこのように反省している私ですが、特に何かポジションを取っていたわけではないので、何もダメージはないのですが。金利上昇も長期的には資金調達需要の活発化を示すものですから、企業業績上昇に繋がり、結果的には株価上昇に繋がるはずです。
一方で、短期的には上記のようなテーパリングによる調整や、割引モデルで考えた場合PERの低下に繋がるので(代わりにR=売上高が上昇すればよいのですが)、1~2年くらいの期間で考えるとあまり良い話題でないのは確かです。
あまり深く考えても売買手数料と精神をすり減らすだけなので、”気絶“しておきましょう。