セル イン メイ(5月に株を売れ)を検証。

金融知識
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2020年5月は、経済活動の段階的な再開への期待感などから、株価が上昇しました。NYダウは4.26%、日経平均株価は8.34%上昇しました。

一方で、5月は「セル イン メイ(Sell in May)」=「5月に株を売れ。」と昔から言われています。投資理論の世界では”市場リスクのみがリターンの源泉である“と定義しているCAPM理論が覇権を握っているため、市場リスク以外の「何か良く分からないけど株価に影響があるもの」をアノマリー(anomaly)と呼びます。

有名なアノマリーとしては、小型株効果、バリュー株効果、短期モーメンタム、長期リバーサル(新・証券投資理論(理論編)より)という投資理論ぽいものやクリスマス・ラリーやハロウィン等、経験則的なものがあります。

小型株効果

小型株のポートフォリオに高い超過リターンが得られる現象。日本株では、東証1部上場銘柄の中から、時価総額(株価×発行済み株式数)と流動性が高い上位100銘柄を大型株、次いで高い400銘柄を中型株、それ以外を小型株と分類している。

バリュー株効果

割安銘柄(将来利益や純資産などで評価した企業価値に比べて、株価が割安に放置されている銘柄)のポートフォリオに高い超過リターンが得られる現象。割安の基準として、株価収益率(PER: 売上高÷株価)や株価純資産倍率(PBR: 純資産÷株価)

短期モーメンタム

直近の株式リターンがプラスの銘柄群のその後のリスク調整後のリターンがプラスとなる現象。特定のキーワードやテーマなどを材料に投資家の人気が集中し、割高な水準まで買われることが多い。ネット関連やバイオ関連の銘柄に多く見られる。

長期リバーサル

過去数年間のパフォーマンスが悪かった銘柄群において、その後のリスク調整後のリターンがプラスとなる現象。この現象を利用した投資手法として「逆張り投資」がある。

クリスマス・ラリ ー

クリスマスから年初にかけて株式市場が上昇する現象。

ハロウィン効果

毎年10月31日のハロウィンを境に株価が上昇する、というアノマリー。その根拠としては、10月末頃の大手ヘッジファンドによる決算の調整売りが挙げられる。

迷信染みたものから、なんとなく理由は分かるな、というものまでいろいろあります。

それでは過去の5月の実績を見てみましょう。もともと「セル・イン・メイ」はヘッジファンドなどが決算の関係で持ち高を手じまう5月に米国株を中心に成績が低調になるという経験則を言い表した相場格言だそうです。

昨年(2019年5月)は、米政府の対中追加関税引上・トランプ大統領のメキシコに対する関税引上げ表明などの貿易摩擦激化に加え、英国の欧州連合(EU)離脱が混迷を深めていることで、大幅に下落しました。

過去を体系的に見てみると、下落確率は30%ほどで、「必ず下落する」というわけではないと思います。

私は長期目線の投資をしているので、5月がだめなら他の月が上がるだろ、その年がだめなら次の年あがるだろうと考えているので、下手にポジションを解消して、”その次の上昇に乗れないリスク”を恐れています。

米国株市場は100年間で150倍になりましたが、そのうちの値上がりした100日を逃してしまうと、”たった2倍にしかならない”というデータが存在します。

もちろん、値下がりのタイミングを回避できていれば、よりリターンを得られたのでしょうが、随時マーケットに張り付いている時間はないですし、ポジションを解消した後、再びマーケットインできる勇気もないです。笑

今回のコロナショックでも、6月8日にS&P500は年初来プラスになり、NASDAQも最高値を更新しました。正直2番底は今での1年以内にくると考えていますから、それほど追加投資はしてこなかったのですが、長期的には最高値を更新すると考えていたので、1円も売らずにこの相場の中で右往左往していました。

あくまで結果論にすぎないですが、3月に売らなかったことはもちろん、株価が下がり始めた2月後半にも売らなくて正解だったと考えています。なにせ、2月の後半に売ったとしても、今の今まで「なんか上がり過ぎじゃない?絶対、二番底くるよ。」と二番底を期待して、きっと再エントリーせずにフリーズしていた自信があります。

また、株価はFXや巷のギャンブルと違ってゼロサムゲームではありません。株式はマイナス側は有限(最大損失はマイナス100%=倒産)ですが、プラス側は無限で、プラス1万%(=100倍)にも10万%(1000倍)にもなり、期待値的にはプラスです。

amazonは1997年5月14にNASDAQに上場し初値の18ドルを付けてから、現在(6月8日終値)では2524ドルと14000%(=140倍)成長です。

※株式分割を何度か行っているので、正確にはもっと倍率は高いのですが、正確なデータが入手できなかったので。

資本主義を信じて、市場の成長にベットしていきましょう。

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