2024年もあと1か月を切りました。
2024年の米国株価は順調で、4~5月のインフレ再燃拡大や8月頃のリセッション懸念で調整した場面もありましたが、年初来27%で上昇しています。
この年初来27%という上昇は、過去と比較しても上位に入るペースということで、2023年も26%上昇していることから、今後の息切れが心配です。
さて、来年2025年はどうなるのでしょうか。
ゴールドマン・サックスの予想では2025年末に6500に到達するだろうとのことです。足元6000ちょうどですので、約8%の上昇を見込んでいるとのことです。
株価が上昇する要素としては、主に以下の3つを挙げています。
- 経済成長
- 企業成長
- マグニフィセント7以外の収益力
ゴールドマン・サックスのストラテジストは来年実質GDPが2.5%成長することと、インフレが2.4%に低下することを予想しています。また、企業収益の伸びは通常、名目GDPの伸びと連動するとのことです。
これを踏まえると、2025年と2026年のEPS予測はそれぞれ268ドルと288ドルと予想しています。
確かにバリエーション(PER)は、歴史的平均から見て高くとどまっています。S&P 500のPERは過去2年間で25%増加し、現在は21.7 倍で、歴史的に93パーセンタイルにランクされています。なお、2022 年末の時点は、17倍でした。
しかし、2025年に向けては、トランプ政権の誕生により、関税の脅威や債券利回り上昇の可能性などのリスクがあるが、FRBによる財政政策のより友好的な組み合わせやよりハト派的な政策は、より高いリターンをもたらす可能性があるとしています。
企業収益はマグニフィセント 7 に引き続き有利に働いているものの、成長や貿易政策などのマクロ要因は今後S&P493に有利に働くと予想しています。ゴールドマン・サックスは2025 年の米国の成長が安定的かつトレンドを上回るペースで進むと予想しています。
貿易政策リスクも S&P493に有利に働くと予想しています。理由は、マグニフィセント7に比べて国内(米国)で得られる収益の割合が高いからです。マグニフィセント7の売上のほぼ半分は米国外から得られていますが、S&P493は26%とのことです。
過去2年続けて20%以上のリターンだった時期を振り返ると、過去に8回存在し、うち6回は3年目もプラスリターンだったそうです。勝率は75%です。
来年も20%以上上昇するのであれば夢がありますね。これぞ長期投資の醍醐味です。