2024年の株価予想。

市場環境

2023年もあと数日となりました。メインで投資している米国株(S&P500)を見てみると、指数ベースでは25%の上昇を記録しました。年初は130円程度だった為替も足元は142円程度で推移しており、円ベースでも10%程度の評価益となりました。

今年(2023年)だけ見れば輝かしい年ではあったのですが、2022年を振り返ってみると、指数ベースでは20%の下落と、結局2021年12月に記録した最高値(S&P500の4800)に向けて「いってこい」の2年間であったに過ぎません。

さて、運用期間の株価の予想はどうだったかと言うと、概ね3900~4500のレンジであったため、結果として

予想は外れた

という1年間でした。各社とも急速な利上げによるリセッションを予想しており、無事ソフトランディングしたのか、それともこれからリセッションが来るのか分かりませんが、今のところリセッションでなかったことが外れた要因です。

振り返ってみて潮目が変わったのは6月頃でした。ゴールドマン・サックスも2023年内は何度か株価予想を上方修正しましたし、現在の水準に近い予想を出したのはファンドストラットのトム・リーでした。

さて、来年(2024年)末の各社の予想は昨年よりはポジティブな様相で、平均・中央値共に4800付近と、足元から横ばいとなりました。

半年前に予想を当ててきたファンドストラット(トム・リー)は5200と引き続き強気で、足元から8%の上昇を見込んでいます。

Wall Street bull gives highest 2024 S&P forecast yet
Fundstrat's Tom Lee projects the benchmark index will end 2024 at 5,200 as inflation keeps subsiding and the US economy ...

リー氏は今年に入ってS&Pへのコールを4,750としたが、これは主にインフレ率が他の予測よりも低下し、米国経済は景気後退に陥ることはないと考えているため、コンセンサスよりも高い予測だったと述べた。市場は現在、緩やかなインフレの記録と経済がまだ成長している兆候を歓迎しており、2024年にも同様の物語が展開するとリー氏は考えている。 リー氏は木曜日の2024年展望ラウンドテーブルで、「2023年は(株式市場の)技術者たちが正しく判断した年だった…そして経済学者たちは誤った判断をした」と語った。

Lee had a 4,750 call on the S&P going into this year, which he described as a higher-than-consensus prediction largely because he felt inflation would fall more than others and the US economy wouldn’t slip into recession. With markets now cheering soft inflation prints and signs the economy is still growing, Lee thinks a similar narrative plays out in 2024.

“2023 was a year where the [stock market] technicians got it right … And economists got it wrong” Lee said at a 2024 outlook roundtable on Thursday.

yahoo financeより

さて、2024年の話題は「利下げ」になってくるのでしょうか。今のところ2023年7月から「利上げ」は停止しており、市場予想では2024年内中に

1.5%(6回)利下げ

することがメインシナリオになっています。

FEDWATCHより(2023/12/24時点)

1年前、利上げピークを良い線で予想したゴールドマン・サックスの2024年末の利下げ幅は0.25%です。市場予想と比較するとかなりタカ派です。

https://www.goldmansachs.com/intelligence/pages/gs-research/2024-us-economic-outlook-final-descent/report.pdf

1年前の予想で、ゴールドマンサックスは年末政策金利を5.00%-5.25%(実際は5.25%-5.50%)と予想。

2023 US Economic Outlook: Approaching a Soft Landingより

2024年はどんな年になるのでしょうか。

ちなみに、20%上昇した年の翌年は平均10%の上昇が続くようです。

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