石破ショックへのカウントダウン。

市場環境

9月27日、自民党の新総裁に石破茂さん(67)が選ばれました。

1回目の投票で過半数を獲得する候補がおらず、高市(経済安全保障相)さんと石破さんが決選投票に進み、215対194で石破さんに軍配が上がりました。

自由民主党ホームページより

日銀の利上げに批判的だった高市の勝利を見込んで146円台半ばで円売り・ドル買いが進んでいましたが、石破さんが当選すると一気にポジションが解消され、円買い・ドル売りが進行しました。

たった数分で3円動きました。

総裁選の決選投票の結果は15時15分頃公表されました。いわゆる「引け後」でしたので実際の株価への影響は分かりませんが、先物市場は動いており、結果として

日経平均先物は2000円以上下落しました。

石破さんは予てから「金融所得について課税強化を実行したい」と発言しており、海外も含めて投資家が警戒したことが理由です。

27日の記者会見で石破氏は、デフレからの完全脱却を目指す岸田文雄政権の路線を基本的に引き継ぐ姿勢をみせましたが、それでも米国時間では先物の下げ幅を拡大しました。

日本経済新聞より

安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の継承などを掲げる高市さんの当選が確実視されていたため、この1週間日経平均が上昇していましたが、石破さんの当選が決まった瞬間に上昇分をすべて吐き出した形になりました。月曜日は一体どうなるのでしょうか。

投資家で有名な元衆院議員の杉村太蔵氏も総裁選について「投資家の観点でいくと高市総理が誕生したら日経平均株価7万円いきますね。逆に石破総理になったら私は全財産をとりあえず銀行に移しますね」と言っています。

その理由として「(高市さんは)簡単に言うとアベノミクス。安倍さんがやってきた政策の継承者ですから」と述べた。投資家視点で石破氏を支持しない理由として石破氏が「新しい資本主義を分からない」と発言したことだという。「反対だって言うのは分かるんですよ。分からないという人が総理になると投資家として何が起きるか分からない。不安だから一旦リスクマネーは回収するということ」と説明した。

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