日本でも、4月7日に改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく初の「緊急事態宣言」を発令して、早1ヶ月。
通勤電車のほうもかなり人が減ってきました。今ではいつでも座れる状況です。
逆を言えばリモートワークに移行した会社も多くなったということです。うちの会社も4月に入ってからは週2日ほどの在宅勤務を開始し、4月の後半から週4日の在宅勤務へとシフトしました。
経団連のレポートでもほとんどの会社(回答数406社ですが)が導入したとのこと。
https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/036.pdf
うちの会社も”働き方改革”という名のものと、1年ほど前から
試しに年3回くらいテレワーク(在宅勤務)してみてね。
というお達しがあり、とはいえインフラがない(家でメール見れるくらい)状態でしたので、暇な時期に試しにやる程度でした。
それがいきなり”全社員に週のほとんどを在宅勤務“という状況になってしまったため、アカウントは足りない、サーバーは固まる、結局情報管理の問題もあるので大した作業はできない、ということでほとんど自宅待機ですね。
噂のZOOMも触りました。結局、脆弱性が~、ということになったので、使用禁止ですが。しかし、このご時世なのにZOOMの株価は右肩上がりですね。
NYダウが最高値更新!とか言っていた時期(2020年1月頃)から2.5倍ほどになっています。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の利用者は1000万人程だったのが、4月1日で2億人、4月21日時点では3億人を突破したそうです。
東京が苦手
さて、ここからが本題ですが、私はリモートワークに大賛成です。なぜかというと東京が苦手だから・・・
もともとが都会暮らしの人から見たら文明がひとつ前なんじゃないかくらいのド田舎出身だからです。「電車」という概念がなく、最寄りの駅まで車で30分。「車で」ですよ。もちろん近くのコンビニやスーパーなんて自転車でも遠いですから、一家に一台じゃなくて、車は一人一台でした。
高校も自転車だと1時間以上かかるので、16歳になったら学校に申請したうえでバイク通学です。
できたら今すぐにでも田舎に住みたい。週末は車で山なり海なり、渋滞もなくさらっと行きたい、と考えています。
しかし、週の5日会社に行くことになると考えると、通勤時間を含め、通勤に費やす体力消耗を最小限に抑えたく、23区内に住まないとなぁ(理想)と考えていました。
ただ23区内で終の住処を持つとなると、とても高い。
田舎育ちの自分としては、やはりマンションより戸建派で、さらに駅から近いとか、ちょっと広いとか欲を出すと当たり前のように1億円が必要になります。
この10年くらい、オリンピック需要や職人さんの減少で住宅価格は右肩上がりです。
そこで、数年前からほそぼそと期待していたのがリモートワーク。いつでもリモートワークに対応できるよう、みんながディスプレイを複数使う中、自分はノート1台で仕事し、みんなが大量の書類をロッカーに蓄積する中、なるべく物を会社に残さないよう、自分に必要な情報はすべて電子化する(たまに上司に「なんでこんなに少ないんだ」と疑いの目を向けられながら))といった具合に体を慣らせていました。
今のところのメリットは席替えのときくらいですね。例えばFAXからメールに置き換わったように、リモートワークが一般化するまで、10年くらいかかるだろうと思っていました。
しかし、この1ヶ月でリモートワークが一気に普及しました。まだ、国からのトップダウン感が否めなくインフラが整っていない、判子どうするんだ等の課題は山積みです。しかし、あと2か月くらいこの状態が続いて、なんとなく大きなデメリットもなく社会に浸透していけば、10年が1年くらいに短縮されるんじゃないかと思ってきました。
もしかしたらオリンピックが終わった2022年には2週間に1度くらい会社に行けばよくなり、とうとう夢の地方移住ができるんじゃないかと期待しています。
東京で家を買うということ
あらためて言いますが、やはり東京は家が高い。47都道府県を比較して、建物の値段は統計でも3,000万円前後と横ばいに対して、東京の土地の価格はダントツです。以下のグラフは、実際に住宅を購入した人の土地取得価格を坪単位に比較したグラフです。
東京は平均112万円と他の都道府県より2倍くらいの価格です。
もちろん東京と言っても銀座から八王子までいろいろありますが、山手線から離れてもいいからと妥協しても、1坪200万円です。
会社の先輩で、去年杉並区に戸建を買った先輩がいましたが、駅から徒歩30分程度でも坪200万かかったと言っていました。
なお、家を建てるのにどれくらいの土地が必要かというと、30坪(=100平米)と言われています。土地が30坪あっても建蔽率の関係で、土地全部を建物に使うことができません。
土地が30坪あると、建物に20坪ほど使えて、「LDK+6畳程度の部屋×3つ」という一般的な間取りになります。
東京で30坪となると、土地だけで6,000万円(30坪×200万円)、これに別途建物で2,000万円~3,000万円かかると、あっという間に1億円が見えてきます。
地方で家を買うということ
どうやっても家に1億円はかけられない、けど広い家がいい、できれば庭付き、というのならばやはり地方です。
2週間に1回東京の会社(東京駅近辺を想定)に通勤をすることを考えた時に、住んだら便利かなぁという場所をピックアップして、土地の値段を比較してみました。
なお、ピックアップした場所は、縁もゆかりもないので、実際の住み心地は全く知りません。笑
茨城県つくば市
会社の後輩が茨城県の守谷に家を買ったので、つくばエキスプレス沿線にちょっと興味を持ちました。守谷から秋葉原まで約40分だそうですが、守谷ですら電車で座れることが少なく、開発が進んで住宅価格が高騰しているとのことから、始発(つくば)寄りの場所を選びました。
つくばから秋葉原まで1時間。まぁ普通に通勤する分にも問題ない時間です。
圏央道や常磐自動車道といった高速道路も近くて、海も成田空港も近いと聞きます。車があれば山でも海でもすぐ行けそう。
つくば駅付近で40万円、ちょっと離れた駅(万博記念公園・みどりの)は10万円を切ります。100坪買っても1,000万円です!
埼玉県飯能市
ちょうどムーミンが目に入ったので。
特急で池袋まで1時間だったり、圏央道・関越自動車道といった高速道路も近いです。新潟とか箱根とかでるのに便利なのかなと。
2週間に1回特急レビューで快適に通勤するのもいいですよね。
さて地価はどれくらいかというと、40万円程度でつくばと同じくらい。
長崎県長崎市
打って変わって長崎県。この前、旅行で行ってきたので、ちょっと気になってしまいました。
長崎市から長崎空港までバスで1時間、飛行機で2時間(搭乗・後期手続き+1時間)、羽田から東京まで1時間ということで、東京駅に出勤するのに片道5時間かかります。笑
ちょっと2週間に1回でも遠いですかね。完全に出張ですね。いつか完全リモートが実現するのを期待したいです。
相場としては、思ったより高い・・・。つくばや飯能より高いですね。長崎市内で生活が完結すると考えると、確かに「東京から見た郊外」よりは断然便利ですからね。
年齢のせいか、最近は自分の身の回りでも結婚や出産期に、地方に移住する人が結構でてきました。それはIT系なのでどこでも仕事ができるといった場合だったり、東京だと子育てし辛いから親の近くに夫婦揃って住むという場合だったり、理由は様々です。
米・欧州ほど被害は少ないですが、今回の新型コロナウイルス騒動でいかに人が集まり過ぎていることのデメリットが現れました。もともとから東京への集中は、他にもさまざまな点で問題視されていたことですが。
まぁ自分も東京に上がってきた身なので文句は言えません。
個人的な東京に住むメリットは「仕事がある」以外にないです。欲しいものはAmazonで注文できますし、出かけるといっても新宿・渋谷・原宿ではなくて、外側に向かうことが多いです。
今後のリモートワークの動きがどうなるか楽しみですが、過去の栄光にしがみ付くのではなくて、新しい環境に適応できる人間になれるよう頑張りたいです。