2兆ドル規模の新型コロナウイルス対策法案が間もなく成立するとの期待かた、米国株式市場は26日に3日続伸となり、NYダウ平均株価は23日の安値から2割超上昇しました。
23日の安値である18,213ドルから、26日の高値である22,552まで24%近く上昇したことになります。この3日間の上昇は、約90年で最も速い急反発だそうです。
安値から20%以上の上昇で「強気相場入り」という、 マーケットの1つの定義に基づけば新たな”強気相場入り”です。笑
ただただ相場がボラタイルになっているだけとも言えるので
20%上昇したから強気相場だ!買い場だ!
と安易に判断できない相場です。
というわけで足元強気なのか弱気なのか良く分からない相場となっています。
弱気相場入りのきっかけ
それではどういった時が弱気相場入り(=ベアマーケット)するのでしょうか。
この記事によると、全部で19種類のトリガー(きっかけ)があるとのこと。
バンクオブアメリカが顧客向けに提示してる資料とのことです。
Here's how to tell a bear market is coming
Bank of America Securities curated a "bear market signposts" list for clients to help gauge when stocks might be close t...
1968年からの50年間を見ると、19種類のトリガーのうち8割が当てはまると、弱気相場、つまり直近の高値からの20%の下落が起きるとのこと。まぁすでに2月12日の高値から20%以上下落しているんですけどね・・・
なお今回の相場では1月末の段階で47%(9/19)、2月後半の段階で63%(12/19)のサインが出ていたそうです。
ここからは単純に和訳しました。
- FRB(米国中央銀行)の利上げ
- クレジットのタイトニング(スプレッドの狭小化)
- 直近12か月間の強気相場の上昇幅が11%以上
- 直近24か月間の強気相場の上昇幅が30%以上
- 6ヶ月以上小型株が大型株をアウトパフォーム
- 12か月以上モメンタム株(変動が大きい株)がアウトパフォーム
- 12か月以上グロース株(成長株)がアウトパフォーム
- 昨年と比べて5%株価が下落している
- 低ROE株がアンダーパフォーム
- 2年間で 消費者信頼感指数が100を下回っていない
- 消費者信頼感指数が株高を期待している
- 企業収益が予想を下回る
- セルサイド株の楽観的な逆張り措置
- バンクオブアメリカのファンドマネージャーが高いキャッシュ保有比率を示す
- 逆イールドになる
- 長期的な成長見通しの変化
- 予想PERにCPI(消費者物価指数)を加えたものが20を超える
- 直近3か月以内にVIXが20を超えている
- 収益予想が改訂される
正直、うまく訳せなかったものや、訳せたとしても「これ弱気相場なの?」というものもあったりで、私自身も半信半疑ですが・・・
体感してみないと分からないかもですね。引き続き、ウォッチしていきたいと思います。