アクチュアリー試験時代にマルチ商法で友達を失った話① マルチ商法との出会い

アクチュアリー

ブログを書き始めて早7年。ずっと眠らせてきた黒歴史をここで一度吐き出せておこうかと思います。なお、タイトルに「アクチュアリー試験」とありますが、全く試験内容との関係性はなく、

アクチュアリー試験で脳みそが少しバグっていた時代

の淡い思い出という意味が込められています。

地方の大学で育って

「東京にはアクチュアリー試験の勉強に行くんだ。」

とただただ純粋な気持ちで歩いていても色んな”社会の罠”が張り巡らされているので、そんな純粋なアクチュアリー受験者の方に届けば幸いです。きっと「東京には遊び行くんだ!」という意気込みの文系就活者は逆にこういった知識は自然と持っているように思います。

ちなみに、自分はこの一件があるまで「マルチ商法」という言葉を知りませんでした。

マルチ商法(連鎖販売取引)は、商品購入後に会員となり、友人などを勧誘して組織を拡大すれば紹介料などの利益が得られる仕組み。実態は、末端会員は在庫を抱えたり人間関係が悪化したりするリスクが極めて高い。

前置きはこれくらいしにして本編に入りたいと思います。

過去のアクチュアリー関係の記事でも触れていますが、よく

「お前、半年くらい行方不明になるよな。」

と同期(アクチュアリー界隈除く)なり友達なりに言われていました。理由は単純でアクチュアリー試験が12月に行われ、社会人、いや人間として”アクチュアリー試験合格”以外は成果・存在意義として認められない世界に入り込んでしまった人間としては8月頃から俗世間の全てを捨てて試験勉強に人生を費やす必要があるからです。

感覚的には土日は12時間、平日も普通に業務をこなして最低3時間程度は勉強する生活が始まります。有休を申請しても「勉強するのか」と上司に思われる世界ですし、逆に普通に旅行とかで有休を申請すると

「頭大丈夫か?」

と上司に純粋に言われます。ちなみにこのような雰囲気の中で、10人に1人くらい普通に旅行に行く人がいます。私の経験則ですが、こういう人でもちろんアクチュアリー試験を最後まで完遂した人は見たことがありません。日〇生命さんや東〇海上さんのような上澄みが集まるところにはそれでも合格する人はいるのでしょうが。

自分も例に漏れず、夏の暑さが落ち着きを見せ始めた頃からは修行僧になってました。

逆に言えば試験が終わった1月から6月頃は解放期です。薄給である金融機関若手と言えど、半年間カフェ代くらいにしかお金を使わないアクチュアリー受験者はそれなりに資金も潤沢です。半年間遊びに誘われても「試験勉強があるから」と断り続けていた反動もあり、自分も

遊びに誘われれば断らない生活

に突入していきます。

当時流行っていたのが「貸し切りカフェ」というものでした。大学の同期(女性)の彼氏さん(Aさん)が主催していたもので、渋谷や新宿あたりのカフェを貸し切って、自分で飲み物や食べ物を持ち寄り飲み会をする、というものです。自分は料理をするのが得意だったり片付けを黙々とするのが得意なので、それなりの設備のキッチンで料理したり、それを人に食べてもらうのが楽しく、誘われれば参加していました。

Aさんは人材派遣会社の社員さんで人の伝手が多く毎度20人くらい集まってこじんまりやってました。自分も会社の同期を誘ったりして、固定メンバーは10人くらいいるホーム感の中で「次は何を作ろう」「何か面白いお酒はないか」と自分なりに東京での新しい世界を楽しんでいました。

そんな時間もつかの間、Aさんは規模拡大を目指していきます。

いろいろ事が落ち着いた後に、その時は”元カノ”になった大学の同期から聞いたのですが、自分が関わったマルチ商法とは別のマルチ商法で大量の在庫を抱え込んだことから別れたそうで(だいぶ説得は試みたそうなのですが、全く改善されないということで)、最初から「成功思考」があったのかと思います。ちなみにAさんは大学時代から知ってはいたのですが、そんな感じに見えない人だったので驚きました。

自分も料理ができるからと50人規模くらいまでは今ままで通り皆勤賞でしたが、100人規模、最終的には300人規模になったあたりで自分の参加率はだいぶ落ちていきました。人数が多くなると、やはり同じ思想の人が集まるようになり「コラボしようよ」ということで、指数関数的に規模が拡大している様を目のあたりにしました。最終的にはお笑い芸人を雇っていたりしましたね。

そのような中、1人の女性と出会います。名前は忘れてしまいましたがBさんとします。年齢は40代、資格教育関係(TACのようなところで誰もが聞いたことある会社)の社員さんということもあり、アクチュアリー受験真っただ中の自分としてはなんとなく親近感を持ちました。

どういうば流れで会話が始まったのか忘れたのですが、「髪の毛が心配なんですよね~」という話になり、Bさんから

良いシャンプーを知っている

という提案を受け、また後日会う約束をします。文章にすると「シャンプーごときで後日会う」なんてうさん臭さMAXですが、20代前半の自分にとって髪の毛のケアは試験合格の次に人生の最大ミッションになっていましたのでしょうがないです。

日も空かないうちに、西新宿のカフェでお話をさせていただきました。

普通に仕事の話、試験勉強の話をして本題のシャンプーの話に入ります。このシャンプーは成分が違う等今思えば内容の薄い話を限りなく引き伸ばします。ここまでくると、いろいろ悩みを聞いてくれたり、ここまで熱く語れるシャンプーですし、値段もそこまで高くない(確か1000程度)なんだから「ダメもとで一つ買ってみるか。」と思い始めます。どこで売ってるんですかと聞いてみると

とある会員にならないと買えないのよ。

と伝えられます。正直、自分はここまで何も気づいてません。なお、マルチ商法は自分で在庫を持つタイプが多いと聞きますが、このマルチ商法は在庫を持つタイプではないので、会員になるくらいであれば良くある話なので、何も疑いを持つ余地はありませんでした。

加えて

人に勧めると少しマージンが入る

という仕組みもあることも説明されました。

”購入のみ”の会員制度もあるとのことですが、”マージンが入る”会員制度はまた別の制度らしく、”購入のみ”の会員にはいつでも変更できるとのことでしたので、「シャンプーを勧めるだけで参考書代くらい貰えたら嬉しいな」程度の感情で興味があることは伝えたら

合わせたい人がいる

と言われました。ここまで正味1時間くらい。自分が無知だったせいか、特にしつこい勧誘をされたわけでもなくトントン拍子でここまで来た記憶があります。なお、「人に会うくらいなら」と何の疑いもなく「分かりました。会います。」と回答した記憶があります。

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