アクチュアリーは禿が少ない。

アクチュアリー

だいぶ日が空いてしまいましたが、2月19日にアクチュアリー試験の合格発表がありました。自分も界隈から離れて相応の年月が経ち、親しい後輩たちも正会員になっていたり、はたまた試験を辞めて別の道に行ったりと受験生との交流も去年からばったりなくなってしまっていたので、合格発表に気づいたのは数日が経ってからでした。

今年の合格率を概算で見てみると、損保数理がかなり易化したようです。アクチュアリー試験はもちろん1年で5科目合格してしまう人もいますが、凡人にとっては

易化した科目をいかに取りこぼさないか

というゲームになってきますので、今回の損保数理易化で準会員になった方も多いのではないでしょうか。

ちなみに2次試験は「順番待ちゲーム」だと思っていて、出口(合格者人数)を一定に絞るように合格率を調整しているような気がしていまして、天才が多数いると自分に椅子が回ってきません。ですので、日本生命さんや三菱UFJ信託さん(いわゆる生保・信託アクチュアリーの就職トップ)の天才たちがご卒業した後の枠にいかに入るか、が重要になってきます。完全な個人的意見ですが。

一方で、自分のおすすめ科目である年金数理が珍しく10%台の合格率になっていますね。一時期は50%近いという合格率(2021年:47.7%)を叩き出した科目です。なお、昔の上司には「30%台の合格率はちゃんと勉強した人ならば必ず受かる合格率。50%ならば無勉でも受かる。」と言われたことがあり、定期的に年金数理”だけは”50%近い合格率を出すので、気長に受けてみてください。

正式な合格率については、理事会等の手続きを経て、3月~4月くらいに発表されるイメージです。(2月に合格発表が終わって、8月の試験申し込みまで時が止まるので記憶ベース。)

さて、30歳も超えて来まして、ふと周りを見渡して気づいたこと、それは

アクチュアリーの人って髪がふさふさ

ということ。

このご時世すぐさま炎上しそうな話ですが、完全に筆者の偏見ということで話を進めます。

男ならば誰しも髪の話は気になるかと思いますが、特に自分は親も祖父も完全に禿げていて、高校生くらいからその危機感はありました。特にデコの部分も先天的に広かったため、なんとなく中学生くらいは「禿キャラ」と扱われていたような気がします。高校生になってからは明らかに禿キャラ扱いされていて、田舎の高校だったのでそれなりに周りが髪を染めている中で、「頭皮にダメージが」と10代後半から気にしていました。

もちろん大学生・社会人になってからも頭皮にダメージを与える行為は一切していないどころか、社会人になってから「頭皮に良いシャンプーがある」と知り合いの知り合い伝手に声をかけられ

マルチ商法の説明会

に結果的に参加してしまったのは良い思い出です。いわゆる健康食品系です。説明会は本当に説明だけで、その後早慶の同期に「土日こんなとこ行ってきた。笑」と気軽に報告したら、結構きつめに怒られ、いわゆるマルチ商法の類だということを教えてもらいました。

そんなこんなで30歳まで髪があればいいや、くらいに人生を考えていたのですが、お陰様で節目の30歳を無事迎えることができました。加えてコロナ明けということで、久しぶりに地元の面々と会う機会があったのですが

お前ら禿げてるやん

と口に出しそうになるくらい、あれだけ10代の頃に人を禿呼ばわりしてきた面々が見事に・・・ということがありました。

職場の面々を見てみると、今の職場はそれなりに髪と袂を分けた人がいらっしゃるのですが、ふと前職の面々や前職で関係のあった人たちの現在、つまりアクチュアリー正会員の方々を思い出してみると、みんなフサフサです。若い方はもちろん、いわゆる専任になったお年頃の方々を見ても、きれいな白髪をお持ちです。

なんでなんでしょうか。

確かにアクチュアリーは比較的ホワイトな職業と言われます。もう10年以上前になってしまいますが、アクチュアリーという職業は、米国でホワイトな職業No.1になったこともあります。(2010年)今や機械学習ブーム等でエンジニア・研修者のほうが圧倒的に人気が高くなってしまいましたが。

とは言え日本ではアクチュアリーと言えど金融職なので、計算の正確性に関するプレッシャーや不健康な生活を強いられますのでそこまで、ストレスフリーというわけではありません。加えて入社して数年間は試験勉強というストレスに晒されます。

試験前になると過呼吸で倒れたり、顔面神経麻痺に陥る方々(おじさん)も少なからず見てきました。

逆に言えば、若いころに勉強しなくてはいけないことの裏返しで遊んでいる暇がないため、徹夜で遊んだり(昔は「オール」って言いましたが)、飲酒の機会は通常の社会人と比べると圧倒的に少なくなります。試験の合否に人生を掛けているため、特に試験前の3か月間(9月~12月)は仙人のような生活を余儀なくされます。少なくとも凡人である私は。

それでもって試験が落ち着いた20代後半~30歳手前になると、周りの同期は結婚して落ち着いているか(奥さんに手綱を握られておるか)、年相応に落ち着いた遊び方になっているので、こっちとしてはやっと羽目を外せるのに「まだそんな遊び方するのかよ。」と冷ややかな視線を浴びせられます。さすがにそんな遊びを一人でできる度胸があるのならば、アクチュアリーという道を選んでません。確かに試験合格と同時に結婚するアクチュアリーの先輩・後輩たちを見てきました。試験勉強という体調管理の生活からすぐさま奥様管理下の生活に移行するわけで、体調管理としては万全の体制なのかも知れません。(逆に結婚後やお子さんが出来た後だと、なかなか勉強時間は確保できなくなるかと思います。)

もちろん自分の経験則なのでブラックスワンはあるかと思いますし、職場によっては状況が異なるかもしれませんが、コロナ前にアクチュアリー会の年次大会に出席したときはやっぱり禿げた人は少なかったと思います。年次大会が実開催されるようになれば、また観察しにいきましょうかね。単位も必要ですし。

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