1年前は高配当株が流行っていたけど。

運用実績

もう2020年も終わりに近づいています。ワクチンが出来たとはいえ、コロナウイルスは全く収まる気配はないですが、株価の方は見事な復活を遂げています。

2番底と言っていた頃が懐かしいです。笑

毎年、暦年ベースで運用実績をまとめているので、その準備を始めなければいけません。今年もなんとかプラスリターンで終わりそうですが、いろいろと負の遺産を残して突入する2021年はどのような年になるのでしょうか。

さて、1年前を振り返ると、「高配当株」が話題に上がっていました。

もともと、「実体と乖離して株価が高値圏ではないか?」という懸念が2018年以降広がっており、配当が厚い分、下値の下落が限定的(その分上値も限定的ですが)ということで人気があった運用スタイルです。

このような市場環境に加えて、財閥系の企業に勤めていたブロガーさんが「FIRE」したのですが(2019年10月頃)、その手法として高配当株投資に重きを置いていたことも相まって、SNS界隈でも「手取り収入を配当で賄えばいいんだ!」という雰囲気が強くなっていきました。

株式投資などで経済的な自立を手に入れて早期に会社を辞め、仕事に縛られない生き方を目指す「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」のこと。

個人的には、否定も賛成もしません。減配リスクのある株式よりも、定期的なインカムならば債券の方がいいんじゃないか、キャピタルをそれなりに狙う株式の役割から反れてしまうのではないか、と思う一方で、為替リスクを排除した国内債券では数%のインカムは難しいですし、運用スタイル一部として高配当株を組み入れることは否定しません。

さて、前置きはこれくらいにして、盛り上がった瞬間にコロナショックが来てしまったのでうやむやになってしまいましたが、今年1年間はどうだったのでしょうか。

まずはキャピタルのみ(配当なし)の状況を見てみましょう。比較するものはヴァンガード社のETFであるVYMとVOOです。VOOは米国株の全体に投資(インデックスはS&P500)で、VYMは米国株の高配当銘柄(インデックスはFTSE高配当)に投資するETFです。

今年(2020年)のはじめを100とした場合の運用実績は、VYMが97.7、VOOが115.1ということで約15%の差が開きました。

これは「高配当なのに配当の再投資を勘案していないなら当たり前」という結果なので、次は配当の再投資を考慮します。投資信託の場合、非課税で基準価格に配当の再投資を織り込みますので、VOOとVYMをベンチマークとしている投資信託を比較します。

米国高配当や全米株の投資信託を調べたところ、意外とインデックスの種類が多くて困りました。VYMは楽天(楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド:報酬0.192%)、VOOはeMAXIS(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):報酬0.162%)で比較したいと思います。

なお、同じ楽天証券が販売している米国株式投資信託(楽天・全米株式インデックス・ファンド:報酬0.162%)はCRSP USというインデックスをベンチマークとしているので、参考に載せています。結果は、配当を加味してもVOOの勝利となりました。上記のETFと異なり、円建て評価しているやめ為替の影響が入っています。高配当(VYM連動)は94.4、S&P500(VOO連動)は109.8とやはり15%ほどの差が付きました。(CRSP USは112.4)

配当利回り調べてみると、VOOは約2%、VYMは多く見積もっても3.5%とあまり大きく変わらないのですね。中身のスタイルを見ると、高配当(VYM)はバリュースタイルに偏っているので、今のグロース有利の相場では難しかったのは想像に難いです。

結果として、コロナショックを受けても我慢して握っていれば、高配当の投資家も一応今年はトントンだったのかと思います。個人的にはなかなかバリュー優位の相場には、あと数年はならないと考えていますので、高配当投資はまだしないつもりです。

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