S&P500指数が強気相場入りしました。
2022年10月12日に付けた直近安値から20%上昇しました。6月の始値は4183でしたが、6月だけでも5%以上上昇し、節目だった4200や4300をゆうに超えていきました。次の節目は2022年3月に付けた4600となります。
そんな中、ゴールドマン・サックスが年末予想を上方修正しました。
コスティン氏はS&P500種が4500前後で今年を終えると予想。これまでの4000から目標を引き上げた。9日終値からは約5%の上昇になる。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、サビタ・スブラマニアン氏の1950年代までさかのぼった分析によると、S&P500種は強気相場入りが確認された後の1年間に92%の確率で上昇している。歴史的な事例はコスティン氏の方に味方している様子だ。
bloombergより
一方で株価予想は頻繁に変更されており、2022年末予想を振り返ると当初5100だったものが、その後4回変更されており、結局は3840(2022年末実績)だったことに鑑みると、あまり期待するものでもないのかと思います。
より強気の予想を出したのは、fundstratのトム・リー氏です。
Not many on Wall Street were able to call the huge S&P 500 comeback this year after the index plummeted into its first bear market in a generation last year. But then there was Tom Lee. Back in December, the veteran analyst and cofounder of Fundstrat Global Advisors argued that the S&P 500 would jump more than 20% this year to 4,750—a price target 17% higher than Wall Street’s median forecast.
yahoo financeより
トム・リー氏は「景気後退が進行するのではなく、経済は拡大していくと予想しており、高どまっているインフレ率も2023年末には3.1%(当時の市場予想)に低下すると見ており、FRBが”一時的”とみていたインフレに降伏したように、”定着した(entrenched)”したインフレ率に降伏(利上げ停止または利下げ)せざる得なくなると考えている」とコメントしています。
We believe that the Fed will be forced to capitulate on their ‘entrenched’ theory of inflation, just as they capitulated on their ‘transitory’ theory, as the year-over-year data confirm that inflation is plunging.
yahoo financeより
6月のFOMCでは、ドット・チャートは3月よりも上方修正(利上げする方向)されたものの、インフレ率(PCE総合)については3月の予想よりも下方修正され、3.2%となりました。ソフトランディング(ノーランディング?)も現実味を帯びてきたのかもしれません。