「おはぎゃあ」とまさにこのことで、4月の最終日にS&P500は3%、NASDAQは4%下落しました。
前日に発表されたAMAZONの決算が、倉庫の運営費や配送費のコスト増のほか、電動自動車(EV)メーカーの「リビアン・オートモーティブ」への投資が要因となって純損益が38億4400万ドルの赤字と、15年1-3月期以来となる7年ぶりの赤字転落となったことが、市場のマインドを悪化させました。
また、AMAZONが出した見通しも第2四半期の売上高は1160億-1210億ドルになると予想し、リフィニティブがまとめたアナリスト見通しの1245.9億ドルを下回ったことも要因となりました。これを受けて29日の市場では、AMAZONの株価は一時17%下落しました
一日の下落率としては、久々の大きな変動率だったかと思います。S&P500に関して知らべてみると、一日で3%以上下落したのは2020年10月以来振り。そう考えると、大きな下落がなかった2021年は近年まれにみる平和な年だったんですね。
4月の月間での下落率はS&P500は8.80%下落、NASDAQ総合は17.73%でした。NASDAQ総合は2008年10月の17.73%に次ぐ下落幅となりました。
年初来の下落率も歴史的なものとなりました。この日、終値でS&P500の下落率は13.86%に達し、年初来の4か月間の下落率が1939年に次ぐ歴代3位となりました。なお、NASDAQ総合指数は、年初来22.09%の下落と、1971年に指数が作られて以来の最大の下落率を記録しました。
この日注目となった記事は、主にハイテク株中心に投資しているキャシー・ウッド率いる投資ファンドの運用成績です。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズやテラドック・ヘルスといった上位保有銘柄が、コロナ禍の環境で付けた最高値から大幅に下落。これを受けてARKKは、2021年の最高値を70%近く下回る水準に沈んだ。ARKKは、S&P500種株価指数に対するアウトパフォーマンスも失いつつある。過去5年間のリターンはARKKが109%で、S&P500種の97%を上回るが、S&P500の4倍近くとなっていた21年末時点に比べれば、リードはもはや取るに足らない。
bloombergより
旗艦ファンドであるアーク・イノベーションETF(ARKK)が4月だけで26%下落し、年初来では51%の下落、最高値(2021年2月)からは70%以上下落しています。コロナショック時の底値(2020年3月、約40ドル)で拾えていれば、ギリギリ含み益ですが、ちょうど2年前のゴールデンウィークで手を付けてい場合、アウトですね。
2年前の当時は新聞でもネットでも持てはやされた記憶があります。ただ、ZOOMとテスラに引っ張られただけ(引っ張られただけでもすごいんですが)のような気がして、結局当時のハイテク株絶好調期に乗っかったようなだけもしていました。2020年に入ってから、ZOOMの株価は5倍、テスラの株価は10倍以上(テンバガー)になりましたから。むしろこれから真価が問われるときなので、購入を検討するのもありかと思います。
最後に、ここ最近の精神安定剤として眺めているTQQQ(三倍ブルのハイテク株ETF)のチャートです。とうとう3月14日に付けた最安値を、4月29日に更新してしまいました。こちらも年初来57%下落、最高値(2021年11月、91.68ドル)から60%下落しました。
恐ろしい下落率ですね。S&P500の下落率の13%なんかかわいいもんです。実際は為替(円安)の影響もあって、ほぼ無傷ではあるのですが。笑
こういった底値(底値と決まったわけじゃない)でしっかり投資していかないと長期的なリターンを確保できませんので、2月以来の追加投資を検討していきたいと思います。
ウォーレン・バフェットも”このタイミングは好機”と言っていますしね。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは4月30日、年次株主総会を開いた。対面での開催は2019年以来、3年ぶりとなった。年初からの不安定な相場について「市場はたまにおかしなことをするが、おかげでバークシャーにもチャンスが巡ってくる」と述べたほか、米国外への投資にも意欲を示した。
日本経済新聞より