S&P500がとうとう節目である4000を超えました。バイデン大統領が打ち出した2.5兆ドル(約250兆円)規模のインフラ計画や、雇用統計では5カ月ぶりの大幅な雇用増加が予想されていることが好感されたとのこと。
さて、毎月月初は重要な経済指標が出ます。4月も1日に「ISM製造業景況指数」、2日に「非農業部門雇用者数変化」および「失業率」が発表され、いずれも好調な数字が示されました。
特にISM製造業景況指数に関しては、64.7と1983年以来37年ぶりの水準だそうで、米経済が成長加速に向かっていることを示唆していますが、一方で「新型コロナウイルスの影響で部品や原材料の供給が限られているため、自社とその供給業者は高まる需要になかなか追い付けずにいる」とのこと。
全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)が算出する製造業の景況感を示す指数のひとつ。旧NAPM指数。毎月発表される米国の主要指標の中で最も早い毎月第1営業日に発表され、「ISM非製造業景況感指数(毎月第3営業日発表)」とともに、米国の景気先行指標として注目されている。
製造業(300社以上)の購買・供給管理責任者を対象に、各企業の受注や生産、価格など10項目についてアンケート調査を実施。「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の三者択一の回答結果を集計し、季節調整を加えた新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の5つの指数をもとに、ISM製造業景況感の総合指数を算出する。
野村證券ホームページより
VIX(恐怖指数)も節目の20を下回って、コロナショック発生以降で見ると、最低水準の17台まで低下しており、これで株価が上昇しないと「指標ってなんなんだろ」という話になります。(まぁそれがマーケットでもありますが)
このような中、2020年末(約10年後)には「S&P500が8000(現在の2倍)を超える」との記事が出ていました。
政策環境が全く変わり、過度にならない程度にインフレが加速し、実質金利が低水準にとどまる可能性が生じた。政策の変化と投資家が一定水準の実質リターンを上げる必要を踏まえた予想だ。
「2倍なんて・・・」と非現実な数字に思えますが、ここまでの10年でS&P500は”ちょうど3倍“になっていますからね。
長期目線で頑張っていきましょう。