先日行ってきた長崎旅行の続きです。
前回は五島列島に行った時の内容を記事にしました。
今回は長崎市内の観光を紹介したいと思います。結構長編です。
長崎空港から長崎市内まで
着いてから知ったのですが、長崎空港から長崎市まで結構距離あるんですね。以前福岡に行ったせいか、少しビックリしました。
空港からも、市内からも直行便のバスが出ているので、特に迷うことなく移動することができました。所要時間は40分ほど。
市内ではいくつか停留ポイントがあるので、事前に最初に行きたい場所近くの停留所を探しておくのが良いです。
私の場合は、バスの中で必死に探したので疲れました。
このあと紹介しますが、長崎で最初に行こうと思っていたところが「思案橋ラーメン」という福山雅治さん行きつけのちゃんぽん屋で、ちょうど「中央橋」というバス停で降りると、スーツケースを持っていても歩いて行ける距離でした。
長崎市内での移動手段
長崎市の移動手段と言えば、路面電車です。
恥ずかしながら、生まれて初めて乗りました。笑
少し歩くにはきつい300~400mの間隔で駅があります。時間間隔も東京の地下鉄くらいの間隔(5分間隔)でくるので、かなり便利でした。
しかし、SuicaもPASMOも使えず・・・
料金はどこまで乗っても大人130円。むしろ小銭を用意するのがめんどくさい。笑
後ろから乗って、運転手さんの横で料金を支払うシステムです。
こんなこと言うのは失礼なんですが、意外と朝とか帰宅時間とか、満員電車並みに混んでいるんですよね。混んでいると前に行けなくなるので、地元の方は徐々に詰めてくれていました。優しい。
結局、初日以外は一日乗車券を買いました。
なんだかんだ観光で回るのにたくさん乗りますし、一駅でも乗ろうと思えるので、体力温存にもなり、オススメです!
長崎市周辺の観光
さて、本題の長崎市周辺の観光です。
JR長崎駅を中心に平和公園や新地中華街、グラバー園(滞在時は工事中で断念)が広がっています。
概ねJR二駅分の範囲内に収まっており、長崎市内は2日間の滞在でしたが、メジャーな観光地は回ることができました。
出島
歴史の教科書でもよく出てくる”出島“です。鎖国時代の約200年間、日本で唯一西洋に開かれていた貿易の窓口でした。
何がビックリしたかって、文字通り”島”を想像していたのですが、周りが埋め立てられてしまっていて、最初はどこだか気づきませんでした。笑
入館料は520円で、資料館という感じです。
長崎新地中華街
知り合いから「横浜の中華街想像してたら痛い目見るで」と言われていました。笑
門構えはしっかりしていましたが、基本的には500mほどの路地の両側にお店がある程度で、確かに横浜の中華街を想像していくと物足りなさを感じますね。
中華街に来る前にちゃんぽんを食べていたので、何か食べるわけでもなく、素通り。
眼鏡橋
高知県の”はりまや橋”や北海道の”札幌時計台”と並んで、日本がっかり名所の一つとも言われている眼鏡橋です。
似たような橋がいくつも並んでいたので、なぜこの橋だけが有名なのか?と思いましたが、眼鏡橋以後に架けられた中島川の石橋は全て単アーチであるのに対し、眼鏡橋のみが2連アーチなのだそう。
遠くから写真を撮ると、橋が水面に反射して本当に眼鏡のように見えるんですよね。でも、それだけ。笑
眼鏡橋を少し上流に歩いていくと、壁の一部に”隠れミッキー”ならぬ”隠れハート”があるのはご存知でしょうか?下の画像にあります。
拡大するとこんな感じ。
周りにカフェとかお土産屋さんとかもあるので、散策していて楽しいところではありました。
軍艦島
今回の観光目的の1つでもある軍艦島クルーズです。
軍艦島の正式名称は『端島』で、1900年ごろから高度経済成長期の1974年まで石炭鉱として栄えた島です。
1916年に日本初の鉄筋コンクリートのマンションが作られたことでも有名です。最盛期には5,000人ほどの人が住んでいましたが、今は誰も住んでおらず廃墟になっています。
長崎港から船で45分ほどの道のりで、所要時間は軍艦島への上陸も合わせて3時間ほどです。私が行ったときは、台風の影響で上陸用の桟橋が壊れてしまっていた為、上陸はできませんでした。泣
料金は4,000円ほどですが、私は優先搭乗ができ、且つ軍艦島ミュージアムという軍艦島の歴史が学べる博物館の入場料が半額になるプランにしたので、4,900円でした。(軍艦島コンシェルジュより)
優先搭乗の他に、プレミアムという船内の窓際の席に優先的に座れるプランもあり、こちらは8,000円です。(土日祝日は9,000円)
優先搭乗とプレミアムの人は、軍艦島ミュージアム集合だったので、出発時間までミュージアムを見学し、時間になったら整列して、ミュージアムから長崎港まで歩いて行きました。
ミュージアム内は、プロジェクションマッピングみたいなものもあったり、今風で意外と面白かったです。
優先搭乗と言えど30人程の方がおり、優先搭乗の中でも受付け順に並ばされました。
私は10番目くらいでしたので、比較的良い席を選ぶことができました。2階デッキ席の端(室内の席もあります)をゲット。
船の進行方向の右側がいいか、左側がいいかの議論をよく見かけますが、行きに見るか・帰りに見るかの違いでさほど大差はないかなぁと個人的には思いました。
この日の天気は良いとは言えず、上陸も出来ず・・・。凪だったことが唯一の救いでした。波が高いと酔ってしまう人も続出し、写真を撮るのも一苦労だそうです。
なんでも映画「進撃の巨人」の撮影場所にもなったんだとか。
亀山社中
亀山社中は、坂本龍馬らにより1865年に長崎で結成された貿易会社です。今ある資料館は、当時実際にあった建物を少し縮小してあるとのことでした。
資料館としては小さいですが、雰囲気が良かったです。理想の縁側でした。
亀山社中自体が結構坂の上にあるので、ここまで登ってくるのが大変でしたが、龍馬像はさらに登るとのこと。
「そんなに登らないだろ」と油断して登り始めてしまったのですが、結果、麓から亀山社中までの道のりをもう一回登るほどの労力を要したので、後悔しました・・・長崎は坂が多いですね。
ですが、眺めはとても良かったですよ。体力に自信のある方は登ってみてもいいかもしれません。
一本柱鳥居(山王神社)
名前の通り一本柱の鳥居があります。もとから一本というわけではなく、原爆の爆風で半分は吹き飛んでしまったそうです。
吹き飛ばされてしまった方の柱は足元に並べられていました。
一本柱鳥居を少し進むと、山王神社の本殿があります。
境内には大きなクスの木が2本立っていて、特に右側の木の内部には、こぶし大の石がごろごろと入っており、原爆の爆風を物語る資料となっています。
社会科見学だったのでしょうか、小学生がたくさんいました。
長崎くんち
今回の観光のメインである”長崎くんち”です。
長崎くんちは、長崎市内の諏訪神社の祭礼です。
九州観光ドットネットより
毎年10月7日から3日間行われ、国の重要無形文化財に指定されています。
くんちの始まりは、寛永11年(1634年)、神前にて遊女である高尾と音羽が謡曲「小舞」を奉納したことがはじまりとされ、キリスト教徒鎮圧を狙った長崎奉行の榊原飛騨神の援助を受け、諏訪神社初代宮司青木賢清が旧暦の9月7・9日を祭日に制定しました。(明治初頭に太陽暦の10月7~9日に制定)以降370年続く長崎最大のお祭りです。
長崎だからか、なんとなくアジアンチックな衣装・ミュージックです。2019年の長崎くんちは、本踊・川船・獅子踊・オランダ船・龍踊の5つの演し物で今博多町・魚の町・玉園町・江戸町・籠町の5つの踊町が長崎市内を廻っていました。
下の写真は一番人気の龍踊です。
基本は商売繁盛・厄除けの踊りらしく、個人商店などのお店の前で踊ります。
しかし、たまに広い場所で長めの踊りを舞うので、それを目当てに多くの人が追っかけて行きます。
ゴールである諏訪神社では踊りをしっかり見られるのですが、予約席となると、一番安い席でも1万円を超えるので、みなさん(もちろん私も)街中必死に追いかけまわしていました。笑 一番見たかった龍踊が見られて嬉しかったです。
大浦天主堂
大浦天主堂は、幕末の開国にともなって造成された長崎居留地に、在留外国人のために建設された中世ヨーロッパ建築を代表するゴシック調の教会です。
現存するものでは国内最古となります。長崎のメジャーな観光地の一つです。拝観料1,000円でした。
カトリック浦上教会
カトリック浦上教会(旧称:浦上天主堂)は、1873年、キリシタン弾圧の禁制をとかれ自由を得た浦上の信徒達によって建設が計画され、1914年に東洋一のレンガ造りのロマネスク様式大聖堂として献堂式があげられました。
平和記念公園の裏の方にあるので、少し駅から歩きましたね。
稲佐山
観光の最後は、2012年にモナコ、香港と並び世界新三大夜景と認定された長崎の夜景です。ロープウェイで頂上まで行きます。
ロープウェイの駅までバス等もあるらしいのですが、事前情報ではとても混雑するということから、路面電車の宝町という駅から20分ほどかけて歩きました。
ロープウェイも一度に20人程しか運べず、ピーク時には頂上に行くだけでも2時間待ちと聞いていたので、早めに行きましたが、平日だった為か意外と空いており、ほとんど待ち時間なく頂上に行くことができました。
頂上に着いた時はまだまだ明るかったので、暗くなるまで待ちました。
この日の天気予報は夕方から雨だったので、少し靄がかかってしまいましたが、幻想的な雰囲気があり、これはこれで綺麗だったなと思います。
私が下山した30分後くらいに大雨になりました。笑
長崎市滞在中のホテル
長崎市滞在中は、ホテルコンチェルト長崎に宿泊しました。
路面電車の”原爆資料館駅”から徒歩5分ほどのところに位置しています。
値段がリーズナブルだったことと、朝食の口コミが良かったということで決めました。
周りは半分住宅地・半分静かな飲み屋街のようで、騒がしくもなく、飲食店が全くないということもなく、ちょうど良かったです。
値段の割にお風呂が広かった(しかもテレビ付)のと、アメニティが充実していたので良かったです。
コーヒーセットのコーヒーがスタバだったのが地味に嬉しかった。
朝食は和食と洋食の選択制で、メニューの内容はあまり変わり映えしなかったですが、普通のホテルのバイキングよりは美味しかったです。特にコーンスープは絶品でした!
長崎のご飯
ちゃんぽん
長崎と言ったらちゃんぽんですね。ちゃんぽんは2軒行きました。
まずは、冒頭でも紹介した「思案橋ラーメン」。結論をいうと、おいしかった!
観光地&福山雅治効果だろうと、あまり期待していなかったのですが、地元のちゃんぽんという感じで、がっつり油・にんにく!という感じでパンチが効いていました。
20席ほどのお店で、私が行ったときはお昼前にも関わらず、すでに外に3組並んでいました。
2軒目は、ちゃんぽんの発祥とも言われている「四海樓」です。
出島や大浦天主堂の近くにお店があり、4階建てのビルなので嫌でも目に留まります。
こっちは発祥ということもあってか上品な感じ。思案橋ラーメンの後だと物足りない感じがしてしまいましたが、こちらも十分美味しいと思います。 四海樓の方が女性向けかな。
炭火焼肉 いせ家
夕飯はホテルの近くで済ませていました。
ホテルおすすめのグルメマップや、ネットを駆使しながら探しました。土地勘のない所で飲食店を探すのって、案外大変ですよね。
何軒か回ったのですが、イチオシを一つご紹介します。
それが「炭火焼肉 いせ家」。路面電車の原爆資料館駅や大学病院前から徒歩5分ほど。
夜21時ごろ行ったのですが、ちょうど出てくるお客さんがいたので、5分ほどの待ち時間で入店できました。日曜日だったのですが、21時でほぼ満席ということは、かなりの人気店だったのでしょうか。
私が入店した後、22時とだいぶ遅めの時間帯でも、新規に来店する人が結構いました。
注文したのは、「特上いせ家盛り」。これで1,980円!!このクオリティーで六本木とかで注文したら、安くても5,000~6,000円しますよ。これだけでも長崎に住みたくなりました。
帰りもバスで長崎空港まで。平日の夜だったからか、バスも私以外5~6人しか乗っていませんでした。
今回で一通り長崎を観光できたかなぁと思います。
観光は初めて行くときよりも、少しこなれた2回目のほうが楽しめたりするので、期限が切れてしまいそうなマイルが出てきたら、また長崎を訪れたいと思います。