初めて米国債を購入しました。

運用実績

タイトル通り、初めて米国債を買ってみました。購入の申し込みは17日でしたが、約定が22日となりましたので、22日の情報も更新しています。

基本的に自分は米国株式投資のスタンスです。まさに株価が年初来で大きく下落しているので長期投資思想にとっては買い場であるのは認識しているのですが、やはり

円安

が頭をよぎります。年初は115円付近でスタートしましたが、「140円は超えない」と言われていた中で”あれよあれよ”と150円タッチも見えてきました。

なにも円安も悪いことではなく、米国株指数は年初来20%下落していますが、為替込みだと概ね年初来トントンで推移しています。比較的下落が抑制されているダウ指数で比較すると、信託報酬は配当の影響はありますが、為替込みのダウは年初来4%程度で推移していました。(ダウ指数自体は-16%)

為替なしと為替ありの比較

なお、S&P500の年初来の実績はほぼ0%でした。(9月22日現在)

既にポジションを持っている場合は、ポジティブな結果論に過ぎず、「円安ありがとう。」で済むのですが、問題は追加でポジションを持つ(購入する)には悩みどころです。

今後も為替が140円付近で推移していく分にはいいのですが、なんたって1998年以来、25年ぶりの水準だそうです。歴史的に稀な環境であることに加え、足元は日米金利差拡大で円安に動いていることを考えると

まだ円安いく?

と思うところです。米国金利も3.5%まで上昇しましたが、リーマンショック後のトレンド上限に迫っていますし、早すぎる金融引き締めにより今後リセッション(=金利低下)が見込まれている中で、これ以上金利が上昇しない、つまり円高リスクの方が高いような気がします。

個人的には150円にワンタッチはする気がしますが、その後は日銀の利上げリスク等も踏まえると、円高に振れる可能性が高いと考えています。

J.P.モルガンアセットより
米国2年利回りと10年利回りの推移

じゃ為替リスク(特に円高に振れるリスク)をヘッジすればいいじゃない、と思うところです。しかし、このご時世そんな都合のいい話はなく、ヘッジコストも高くなっています。ドル円については、コストだけで3%が必要です。

円安で手を出しづらいのもあるのですが、まだインフレや金融政策の方向感も不明確な中、株も手を出しづらい状況になっています。

そのような中で目を付けたのが

米国債

です。日本の社債(劣後債)は勉強のために触れていましたが、今回は外国債です。

少し前はコロナショックによる金融緩和があり、米国でも利回りが0.5%ほどしかありませんでしたが、今や3%以上あります。価格変動リスクはもちろんありますが、特に債券の場合、持ち切ってしまえばキャピタルロスを気にする必要がありません。社債の場合、その会社が潰れてしまえばキャピタルロスが発生しますが、その心配の少ない、米国債(格付けAA+:S&P)にしました。ちなみに日本国債の格付けはA+(S&P)です。

ここまではドルベースの話で、円で生活する自分にとっては為替リスクが加わります。

気になるのは「円高リスク」です。まぁ今は一時的に円高になろうとも将来的には円安になるには必然の日本国家なので、あまり気にしてはいません。また、円安になるときは①米国金利が下がる②日本金利が上がるの場合の2シナリオが考えられます。

①(米国金利下落)は債券の評価額が上がるので(デュレーションにもよりますが)円高の評価損分を相殺できる、②(日本金利上昇)は可能性が圧倒的に少ない(日銀は鬼として緩和を続けるだろう)と考えているので、このまま

何もしないで円安になる(ドル換算で自分の資産が減っていく)のを眺めているよりはマシ

かと思いました。

さて、実際に買ってみたのがこちらです。最初から10年!と長期物を買う度胸がなかったので、来年5月には償還(満期まで7ヶ月)となる米国債を注文しました。17日に注文して20日に約定されました。円での売買(為替取引は証券会社に任せ)でしたので、為替自体は144.28円での取引となりました。

7か月と中途半端な期間なので分かりづらいですが、額面100に対して97.77で購入したので、ドルベースでは2.3%上乗せてされて返ってきます。年率換算だと3.675%(税引き前)と表記されています。

お気づきの方がいるかもしれませんが、実は注文をミスってしまっていました。CFAの試験のせいか、一口1000ドル単位でしか購入できないと思い込んでいて、50万円分買ったつもりが、5万円分しか買えていませんでした。

また、追加購入を検討したいと思います。

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