円安に生かされています。(債券投資の話)

運用実績

気づけば3月から円安が進み、あれよあれよと149円を突破しました。1年前の今頃も150円を記録して、その後は「利上げ終了観測」とともに2023年1月には130円を切る場面もありましたが、また150円チャレンジです。

このブログでも書いておりますが、最後に株式を購入したのは2022年の3月。S&P500指数でいうと4300~4500の頃で、現在と同水準です。しかし、当時の為替(ドル円)は115円で、今買おうとすると当時は100買えるものが日本円の減価で75しか買えません。それに加えて買った瞬間に120円にでも円高に行かれてしまえば一気に20%の下落を受けることになります。

本来は「株式リスク(約15%)>為替リスク(約10%)」という関係があるので

株式に投資している時点で為替差損気にするな

というのが定説ですので、本来は為替水準(=リスク)を気にせず株式を買い続けるべきなのですが、それもなかなか気乗りしません。なので”円高とキャピタルがいい感じで相殺しあう関係(米国金利が下がれば円高(為替損)を受ける一方で債券価格自体はキャピタルリターンを享受)”の債券に目を付け、投資を開始してからちょうど1年が経ちました。

4月時点で一度集計しましたが、その時はドルベースでマイナスリターン(配当金込み)、円ベースだと悲惨な結果で目も当てられなくて集計していません(泣)という状態でしたが、あれから半年。今回はどんな結果になるのでしょうか。

結果はドルベースは引き続きマイナスリターンですが、円ベースですと+8%という結果になりました。

円安様様

です。やはりドル円が149.3円で計算できたのが救いでした。4月は概ね133円でしたので、為替だけで12.3%稼げています。

4月からもいくつか社債を購入しましが、そろそろ金利も下がるだろうと、それまでは3~5年程度の年限のものが中心だったものを、キャピタルゲイン狙いで長期ゾーンに手を出したことが痛手になりました。長期債券(No.10と11)に関しては、6%~8%(配当除く)のキャピタルロスを出してしまっています。

もちろん、半年前と比較すると、長期ゾーンだけでなく2~5年の短期ゾーンも含め、まんべんなく金利が上昇=債券価格が下落しています。

ここまで円安になってくると株式だろうが債券だろうが、為替の変化が怖いですね。投資理論では「為替はただの通貨の交換だから期待リターンはゼロ」と長期手投資においてはリスクに耐えられるならば放っておく(いつかまた元に戻る)か、通常はコストを掛けてでも為替リスクを除く(為替ヘッジ)というのがセオリーですが。

逆イールドが解消されたらタームプレミアム(「長期金利-ヘッジコスト」>0)の獲得を狙って、フルヘッジ債券にどんどんお金を移そうと思っていたのですが、なかなか順イールドになりません。

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