新型コロナウイルスのせいでトイレットペーパーがなくなりかけた話。

コロナショック

コロナウイルスの感染拡大で、マスクに引き続き、2月24日頃からトイレットペーパーが品薄になりました。

マスクは普段しない人がし始めるので、なんとなく需要超過になることは分かるのですが、なぜトイレットペーパーが・・・

きっかけは、SNSで「マスクとトイレットペーパーが同じ原料で作られていて品切れになる」などの誤った情報(デマ)だそうです。

なんとなく自分の身の回りでもトイレットペーパーやキッチンペーパーが品薄になるという噂が聞こえ始めたのが、2月24日の週でした。

偶然、28日の会社の飲み会で先輩が「うちも昨日奥さんに言われて買いに行ったよ。おひとり様一つだって。」と言っていたので、家に帰ってトイレを見てみると

あと1ロール・・・

危なかった。早めに気づいて良かったと思い、近くのドラッグストアに足を運ぶと

ない・・・

箱ティッシュもない・・・

この頃には朝のニュースでも”トイレットペーパーの買い占め”にも注意喚起を始めていましたが、2、3日様子を見ても補充される気配はなく。

まるで1973年に起こったオイルショックのようです。

1973年の第四次中東戦争により原油価格が急騰しましたが、このときもデマにより、直接関係のないトイレットペーパーの買い占めが発生しました。

経済産業省も異例の”使用料の目安”を公表していました。

日本家庭紙工業会から、過去のデータに基づくトイレットペーパーの平均的な使用量が公表されている。これによると、1人当たり一週間程度で1ロールを利用しており、4人家族の場合には、1カ月で16ロール程度とされている。

経済産業省ホームページより

またトイレットペーパーは国内で98%が生産されているため、基本的には生産量は申し分ないとのこと。ただ一時的な需要の増加に輸送が追い付かず、このような事態に陥ったとのこと。

経済産業省ホームページより

まったく困った話です。

興味本位にメルカリを見てみると、早速高値で取引されていました。マスクのときは何で買うんだろと思っていましたが、トイレットペーパーは死活問題なので、売る人はともかく買う人の気持ちをなんとなく察しました。

ちょっと調べてみると3倍以上の値段で売っているんですね・・・

サンデーモーニングで、買い占め現象の発生をうまく説明していたので、ご紹介したいと思います。

デマを信じる人はもちろんデマを信じて”買い占め”するのですが、デマを信じない人でも”デマを信じる人の行動を予測して動く“ということです。

ですので、「誰もこんなデマ信じないだろ」「信じる人も少しだろう」と高をくくっていても(まさに私でしたが)、「予測して動く人」の人数が多いと、結果デマを信じていようが関係なく、集団的な行動に発展しまうとのことでした。

竹下隆一郎/ ハフポスト日本版編集長

ということは信憑性がかなり低くても(信じる人の割合が0.1%程度の内容でも)、SNSのように大量の人に拡散されてしまうと、その内容を信じていなくても、その先の行動を予測して結局同じ行動をしてしまうということですね。

信憑性の高さは関係ない“というのが恐ろしい・・・

特に最近は災害が多かったので、備えなければという意識が高くなっていますからね。

日本家庭紙工業会からも2月28日付で以下のコメントが公表されました。

消費者の皆様へ
日本家庭紙工業会からのお知らせ
「トイレットペーパー、ティシューペーパーの供給力、在庫は十分にあります」

●トイレットペーパー、ティシューペーパーについては殆どが国内工場で生産されており、新型コロナウイルスによる 影響を受けず、現在も通常通りの生産・供給を行っております。また原材料調達についても中国に依存しておらず、製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています。
●現在、一部地域では一時的に購入しにくい状況となっておりますが、物流が整い次第、消費者の皆様のお手元に届くようになります。どうぞご安心ください。

日本家庭紙工業会ホームページより

ちなみに私は実家に泣きこんで、ストックされていた一部を譲り受けることで、なんとか日常を送っております。さきほどの書きましたが、デマを信じていようが信じていまいが、また起きる可能性が高いのでどう対処したらよいか悩みますね。

ストックに走ったら、また買い占めになってしまいますし。

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