CIIA(国際公認投資アナリスト)の受験記録として始めたこのブログも早いもので、始めてから2年が経とうとしています。
当初はCIIAの受験記録でしたが、いつの間にか資産運用に関する情報まとめと、ここ半年はCFA(米国証券アナリスト)の受験記録に変化してしまいました。
そもそも「試験勉強の受験記録を作ろう」と思いついたきっかけはアクチュアリー試験がきっかけでした。
アクチュアリー試験と言えば、統計・確率で数学ⅢC(場合によっては大学数学も)を使うことは良く知られていますが、生命保険数理や年金数理等、科目名を聞いただけでは???となるような分野もあり、「情報の少なさ」が難易度を引き上げている要因とも言われていました。
今でこそ、参考書や講座(とはいえ会計士や行政書士等ほどありませんが)が多くなりましたが、当時は公式の教科書と過去問、別の解説書・参考書は”あって一冊”というレベルでした。講座も、社会人が通えるようなものはアクチュアリー会が公式で開いているのものだけでした。
そんな中、ひたすら読み漁っていたのは、個人の方が書いているブログ。定期的に見ていたのは5~7人くらいだったかと思います。とはいえ、この5~7人の方が書いているブログがネット上の情報の全てであり、田舎から出て来て東京に知り合いのいない私の情報の全てでした。
少し話が反れますが、当時は試験終了後に試験問題を持って帰れたので、試験が終わった夕方には匿名掲示板(昔でいう2ch)に、誰かが解答をまとめていました。今は問題が回収されてしまうので、さすがに家に付くと「あれ?この問題Aを選んだっけ?Bを選んだっけ?」となるので、当時の勢いはなくなってしまいましたが。年末年始の夜は、それはそれはすごい勢いでスレッドが伸びていて、「実はこれ2.3%じゃなくて2.1%じゃね?」とか変わってくると、その情報に一喜一憂したものです。
たくさんの人が意見出し・検証してくれるので、それなりに正答の確率は高く、センター試験のように自己採点して、とりあえず7割超えていれば「大丈夫」、60点前後だと「解答変われ!」「解答変わるな!」と2月まで不安な日々を過ごしていましたね。笑
上記のブログの方も順調に一次試験を合格していく方もいれば、試験を辞めてしまったのか、ただブログを書くのがめんどくさくなってしまったのか更新が止まっている方もいました。最近になると正会員の人でブログを書いている人もいます。
ただ、個人的に思うのは、やっぱり臨場感というか同じ目線でないと、読んでて参考にならない印象です。結局終わってしまった人(合格してしまった人)の意見は、”サバイバルバイアス”が効いてしまっていて、「自分でも同じようにやって意味があるのだろうか?」と感じてしまいます。
生存者バイアス(せいぞんしゃバイアス、英語: survivorship bias、survival bias)または生存バイアス(せいぞんバイアス)とは、何らかの選択過程を通過した人・物・事にのみを基準として判断を行い、通過に失敗した人・物・事は見えなくなるため、それを見逃してしまうという誤謬である。
Wikipedia
やっぱり一番参考となるのは「頑張ったけど失敗した事例」であって、その人の背景を踏まえたどの程度の頑張りだったり、試験前後の心情もとても参考になります。あとは所詮資格試験で、一定程度の点数を取れば良いというゲームなので、試験直前の追い込みも気になります(もちろん試験当日のパフォーマンスに影響するほど夜更かしは参考にしませんが)。私自身上記のことはブログを書くときに気にしていて、絶対に試験受験前の心情と受験後すぐの心情は必ず残すようにしています。
試験を受けてしまうと魂が抜けてしまって、試験直前までやったことの詳細や直前の余裕感とかヒヤヒヤ感が伝わりませんし、試験終わってから2日もすると日常に戻ってしまって、あれだけ鮮明に「あれやっておけばよかった」と思っていた後悔・反省が薄らいでしまいます。
これで運よく受かってしまうと、それこそ「受かった自分」としての目線でかっこいいことしか書かなくなってしまうので、読んでる側からすると「そんな正論知っているよ」という気持ちになって、なんというか説得力(受かっているんで正しいのですが)に欠けるというか、受験する側の気持ちにすっと入っていかないような気がします。
アクチュアリーを受けている時期、特に試験前の1週間前くらいになると、もうここから追い込んでも、追い込むのも当たり前というか、変化も微々たるものというか、織り込み済みなのでひたすら精神状態をどうするか、いわゆるモチベーションが切れないように保つのかが勝負でした。
私自身、大学受験時代に第一志望を模試でA判定とってしまったことから慢心して、大失敗した経験があるので、直前の行いとや心理状態を気にしすぎているのかも知れません。
ここまで来たら”実力を出し切る”ことをしっかり意識して頑張ってください。