とうとう3月末に初めての社債の利払いがありました。その額おおよそ2万円です。
額面で200万円購入していたので、いわゆる税引き後1.0%というやつです。(年間だと2回払いなので合計2%)株式ほど派手なリターンは見込めないですが、ソフトバンクが潰れなければ、この毎年2万円と7年後の元本償還は確実なわけですから。
債券は株式と異なり償還期限があるので
持ち切り
という選択肢があるのが魅力的です。やはり、キャピタルの変動が気になってしまいますが、キャピタルがプラスならば途中売却すればいいですし、含み損があれば、償還期限まで持ち切れば損はないわけですから。ただ、個人で途中売却(セカンダリ―)できるのかは不明ですが。
さて、少し債券について調べてみました。
ソフトバンクの劣後債の格付けは「BBB]ということで、いわゆる”投資適格”に分類されます。R&Iのデータによると5年間の「BBB」のデフォルト率は1%とのこと。低いですが、銘柄を分散投資していない(ソフトバンク一択)なので、この1%に万が一該当してしまったら、損失がマイナス100%になってしまいます。
本リポートは、信用格付とデフォルトの関係についての理解を促進するために、R&I が信用格付を付与したことのある日本企業 1557 社に関するデフォルト事象と格付推移の調査結果の概要を報告するものである。R&I は、1997 年以来このような調査を毎年実施しており、今回が 25 回目の年次報告となる。本調査結果によれば、R&I の信用格付が高いほどデフォルト率が低く、低いほどデフォルト率が高いことがわかる。調査期間は 1978 年 4 月 1 日を始点として、毎回 1 年ずつ期間を延ばして調査結果を更新している。
R&I 日本企業のデフォルト率・格付推移行列(1978 年度~2020 年度)
デフォルト率・格付推移行列には、1978 年度から 2020 年度までの 43 年に渡り、各年度初信用格付が付与されていた企業について、年々の格付符号とデフォルト事象の有無を追跡調査した結果が反映されている。
R&Iの調査によると、ソフトバンク劣後債と同じ「BBB」格は、2010年度以降デフォルトの実績が内容です。2020年度はコロナショックがあったものの、格上げ推移が37件格、下げ推移が10件と格上げが格下げを27 件上回りコロナ禍の影響は限定的であったとのことです。
ちなみにSBI証券で購入できる債券を探してみたところ、国内債券は現在のところ、以下の2つしかありませんでした。国債は相変わらず低いですね。10年債は昨今のインフレや海外の金利上昇に合わせて利率を引き上げましたが、まだあまり投資したい水準ではありませんね。
ソフトバンクの劣後債(第5回)も販売されていましたが、オーバーパーです。つまり、利率(クーポン)が2.48%と自分が保有しているもの(2.40%)より高いですが、需供の関係で1.59%ほど割高に売り出されています。つまり、保有期間で見ると2.21%(税引き前)となり、売り出された頃(2022年2月)と比較すると「欲しい人が増えている」という状況です。
財務省は4月5日に行った新発10年物国債(366回債)の入札で、表面利率をこれまでの年0.1%から0.2%に引き上げた。
外国債券(主に米国)を見ていきましょう。昨今のインフレ・金融引き締めにより、低利率の債券が売りに出され、保有期間での利回りが上昇しています。以下の米国債は利率(クーポン)は1.75%ですが、需要が減りディスカウントして売り出されているため、利回り(税引き前)は2.4%となっています。
シンプルに言えば、今買って償還まで保有しておけば、ほぼ確実(なんたって世界の米国ですから)に2.4%(税引き前)の利回りがゲットできます。ただし、もう少しすればもっと高い利率(1.75%より高い)のものが発行されたり、インフレが進み過ぎて、2%ほどの利回りでも逆に実質的には”損”をしてしまう可能性があるので、みんな手を出さない(=需要が少なく価格が下がる)ということなんですが。
”円”で生活する自分にとっても平気で±10%動く為替リスクあるので、手放しには買えないですね。
社債の代表としてアップルを見てみましょう。「AA」と格付けが高いです。利回りも残存期間が20年と長いので3.5%も付いています。
続いては、「ドル建て」と債券として三菱UFJFGです。利回り(税引き前)が4%近くあります。
やはりそもそもの金利が高い米国債券は、国内物と比較してみると魅力的ですね。為替リスクがなければ(ドルで生活できれば)、純粋に3%近い利回りが「安定運用」の範疇として獲得できるのですから。
その分、インフレの方が早くて、あんまりお金が増えている気にはならないんですかね。
いつまでも株式100%で運用しているわけではないので、こうやって少しずつ債券の勉強もしていきたいと思います。