巷では金融政策の引き締め(テーパリング)が騒がれて、正直気にしていなかったロシア・ウクライナの関係ですが、想像以上に悪化しているようです。
正直、「この時代にこんな大きな国が戦争しないでしょ。パフォーマンスでしょ。」と思っていたところですが、なかなか終わりが見えません。一時、ウクライナの国境付近から一部のロシア軍が撤退を始めたの報道がありましたが、NATO(北大西洋条約機構)は「撤収は確認できない」と否定したことや、米政府も数日間でロシア軍が7千人の部隊を増強したと発表し、警戒が強まっています。
株価もテーパリングを織り込み始め、「調整終了かな?」と上昇基調を見え始めたところにこのニュースで、ロシアの侵攻が本格化を始めたのがこの週末です。加えて、2月21日は「大統領の日」ということで米国市場は休場で、マーケットの動きも見えません。
動いているマーケットのビットコイン相場をみると、この土日で一層下落幅を広げています。
そもそも今回の騒動となっているウクライナは人口4000万人ほどの国で、20世紀はソビエト連邦に属し、その中でロシア共和国に次ぐ2番目に大きな共和国でした。1991年のソ連崩壊で独立。その後は親ロシア派と親欧米派が政権を競ってきました。
ロシアは、ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)に加盟することにより、NATOが東側へ勢力を伸ばすことを脅威と考えており、今回のような”いざこざ”が起こっているようです。
ウクライナ側は、ロシアから欧州を守る「盾」になってきたと強調しており、ウクライナのゼレンスキー大統領も演説で「ウクライナを守る欧米の決意も不明確だ」と批判。ウクライナの欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)加盟を認めるかの「回答」を求めました。(2月19日)
ネットを調べてみると、ロシアがウクライナを攻めた方が、アメリカにはメリットがある(NATOにアフガン侵攻時代の借りが返せる?)等様々な話が飛び交っていますが、正直”政治の世界”は全く見当がつきません。
ウクライナは市街(リヴィウ歴史地区)が世界遺産に登録されており、個人的にはとても好きな街並みなので(いくつか写真で見ただけですが)、世界平和を祈るばかりです。