株価が下がりました。
11月5日に大統領選挙が始まって、24時間もしないうちにトランプ新大統領が「ほぼ確」になり、それと合わせて株価が上昇していましたが、11月11日以降はその上昇を掃き出すことになってしまいました。
何を隠そう利下げ期待の後退です。今までFOMC前は散々騒いでいましたが、11月7日のFOMCは何もなかったように0.25%の利下げの決定が過ぎていました。
FOMC直後も、12月での利下げも確実視されていましたが、じわじわと12月に利下げされない(政策金利を据え置く)確率が増えてきました。
先週(11月11日)ではFRB高官のコメントも多くあり、パウエル議長の「利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」とのコメントをはじめ、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の「インフレが予想外の上振れを見せれば、利下げを一時停止する可能性もある」や、ボストン連銀のコリンズ総裁の「2%に向かって持続的に戻る強い軌道にあるとみられる」と12月の利下げに後ろ向きな内容が多く出ました。
なんというか、小売売上高も堅調で、皆さん当たり前のことを言っているように思えますが
今までが利下げを織り込みすぎ
だったこともあり、その反動が来たようにも思えます。
これを受けてか、それともトランプ新大統領の拡張政策を織り込んでか、短期・長期ともに金利が上昇しました。
振り返って見れば、1年前(2023年12月)のFOMC予想(ドットチャート)も、最多数の予想は「4.5-4.75」と
次回(12月)は利下げしない
ことを予想していました。(ただし、直近=2024年9月予想では、最多数は「4.25-4.50」と次回の利下げを予想。)
一方で米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、金利は向こう1年-1年半で「大幅に」低下するとの見方を示しました。もちろん、インフレ率が目標とする2%に向けて減速を続ける限りという条件付きですが。
また2022年中盤のように
株も債券も下がる
という悲しい時代に突入してしまうのでしょうか。せっかく金利が低下することを見込んで、1年ほど前から債券投資に舵を切ってきたのですが、なかなか予想が当たらないのを、身に染みて実感しました。泣