今日はMAN instituteのレポートの紹介です。
Views From the Floor - Is the New Bull Market Here to Stay? | Man Institute
Market narrowness, tranquillity, low correlation between single stocks and higher dispersion. Is this a bear market rall...
米国相場が強気相場入りしましたが、今後も上昇は続くのでしょうか。
実際にこの上昇を支えているのは、S&P500のうち7銘柄であり、今年のS&P500の12%上昇に寄与した銘柄は、Nvidia、Tesla、Google (Alphabet)、Microsoft、Apple、Amazon、Metaの7 銘柄だけだそうです。
一方、S&P500の均等加重版(SPW)の今年の上昇率は3%未満です。
時価総額平均のS&P 500と均等加重型の3か月の年率スプレッドが40%を超えました。40%を超えたのは1990年10月以来3回目です。スプレッドが40%を超えた過去2回は、2000年1月と1999年12月でした。
なお、過去はWをXを年間で30%上回るパフォーマンスを記録したこと、Wがその後3か月でXに追いついたこと、そしてその”狭さ”は約6か月間続いたとのことです。
2020年3月の新型コロナウイルス感染症による暴落の真っ只中など、市場がストレスにさらされている時期には、個別銘柄間の相関関係が 1 に近づく傾向があります。「どんな株を売られる」ということを考えると直感的にはこれは理にかなっているかと思います。現在S&P500指数内の銘柄の1か月間のペア相関は20%未満であり、市場の分散を示しており、銘柄選択者にとって魅力的な狩場となるはずとのことです。