この3連休からCIIAの(国際公認投資アナリスト )の過去問を始めました。
まずは、問題の傾向を把握するためにも直近の過去問から開始。結局、2018年3月の問題を解くに9時間くらい費やしましたね。
参考に第1問(経済)から。
デンマークは欧州為替相場メカニズム(ERM)Ⅱに、参加しておりその通貨クローネの相場は1ユーロ=7.292~7.628デンマーク・クローネの間で変動し、目標水準は7.460となっている。
したがって、デンマーク・クローネがユーロに対して変動する可能性は、中心レートからわずかプラス/マイナス2.25%と小さい。
欧州中央銀行(ECB)による量的緩和プログラムの発表を受けて、デンマーク国立銀行(中央銀行)は2015年1月後半に預金金利を3回に渡って引下げ、引下げ幅は合計45bpsとなった。(略)
a)まずデンマークが閉鎖経済であると仮定して、IS-LM分析の枠組みで検討する。(略)IS曲線の導出方法を説明しなさい。そしてその経済的意義およびデンマーク国立銀行の金融政策がIS曲線上で及ぼす影響を説明しなさい。
[ヒント:デンマーク国立銀行の金融政策に従って金利の水準が低下したと仮定して示すこと]
“国際”って感じ出てますねー。最初「クローネ」をみて焦りました。問題文も長いです。慣れてくると、ヒントが散らばっていると気づくので、そんなに苦にはならなくなってきましたが。
IS-LM分析・・・
CMA(証券アナリスト)時代も、同じ曲線系の「需要-供給曲線」と混ざっていて、いきなりあのときの恐怖がフラッシュバックしました。泣
この問題を機に、IS-LM分析をちゃんと勉強しようと思い、この第1問を「調べながら」解いたので、2018年3月の問題の中では、一番時間をかけたかと思います。
第1問の解答を簡単に述べると
金融政策により金利を低下させると、投資が需要が増加し、これによりGDPも増加する(GDP/財・サービス需要において、新たな均衡点ができる)
ということをグラフを使って説明するというものでした。
この後は、開放経済(輸入・輸出・実行為替レート)の場合の影響や、金融政策(拡張的)を行った場合の短期的な影響、AS-AD分析(雇用や物価も考慮)した場合のGDPへの影響が問われました。
まだ「なんとなく分かったかなぁ」というレベルなのできとんと理解していきたいです。
ここで一言メモ。
<マーシャル・ラーナー条件>
一国の実績為替レート(物価も考慮に入れた為替レート)の下落(通貨高)が、その貿易収支を改善させるかどうかの条件。