アクチュアリー年金数理の合格率。

アクチュアリー

アクチュアリー会の試験結果が発表されていました。毎年合格発表を取り上げるつもりはないのですが、事前予想ですと

年金数理の合格率がバブっている

状況でしたので、公式結果がどうなったか気になっていました。

2024年度想定合格率

アクチュアリー会が発表した合格率(公式)はこちら。

https://www.actuaries.jp/info/pdf/20250328.pdf

年金数理の合格率は67%となっていました。過去に高かった合格率を見てみると2021年度の48%、2018年の35%、2013年の58%、2012年の47%、2007年の52%となっており、ここ20年でも非常に

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だったタイミングであることがわかります。

自分も新入社員のころに上司(正会員)に言われた言葉で

合格率30%は勉強したやつは全員受かる合格率だ

というものがあります。今まで様々な試験を受けてきましたが、体感としては納得しています。

そういう意味では、合格率が50%以上となってくると、少し教科書を触った程度でも合格する人は出てきますし、いうて生保数理と大きく概念は変わらなく、信託銀行で実際に業務で試験範囲に触れている人からすれば

無勉でも受かった

という人が結構いるような合格率が今回だったかと思います。

ちなみに、アクチュアリー試験1次科目に対して

生保数理・KKT→合格率安定
数学→たまに理不尽
損保数理→安定的に理不尽
年金数理→定期的にやらかす(バブルが起きる)

という様なイメージを持っています。(独断と偏見)

ですので、生保・KKT・数学は比較的勉強すれば”どのような年度でも合格できる”という実力主義の科目のように感じられます。一方、損保・年金については外れ・当たりのボラティリティが激しく、特に数学的センスを試験時間に求められる損保数理に限っては、一握りの天才しか合格しないような年も過去には存在しました。そもそも、このような試験ではないところに人類の叡智を使ってほしいですが。

このように常人にとっては3~5年で、易しくなった年の科目を順次獲得していくことが重要です。「1次試験でしっかり勉強しないと2次試験で躓くのでは?」と心配される方もいるかと思いますが、そこは安心してください。2次試験は計算主体の1次試験とは180度異なり。

法令暗記ゲーム

なので、野球とサッカーくらいゲームのルールが変わって来ます。

やはり1次試験は、計算量や計算センスを問われる数学・損保数理が合格できず滞留してしまう方が多い印象です。計算量やセンスは年齢ととも衰退していく傾向があり、ほぼ暗記メインのKKTや生保数理を残しているような方はあまりいません。

「年齢で暗記が有利ならば、年を喰ったほうが2次試験も有利なのか」という議論はありますが、確かに実務メインの内容を問われるので、いくら頭が良くても生保・年金実務を知らない大学生よりは”おじさん”のほうが有利のような気がします。記述問題もあるので、ある程度人に読ませる文章力も必要なってきます。

ただし、2次試験は圧倒的に理不尽な暗記力を求められるので、やはり詰め込めるだけ詰め込める若い体力が必要です。泣

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