米国株は年明けから芳しくない動きをしています。先日の決算発表で、Netflixの第1四半期(1-3月)のストリーミング会員数が20万人の減少となり、株価は一日で35%下落し、マーケットを激震させました。
ちなみに、Netlixの株価を長期で見てみると、あまり芳しくなかったようですね。むしろ、コロナショックによる引きこもり要因で逆にかさ上げされていたようです。生活がコロナ前に戻っていくという世界線ならば、確かにこれ以上の成長を期待するのは難しいかもしれませんね。(個別株はやらないから知らん。)
また、例年この時期(4月)に発表されたBofA(バンク・オブ・アメリカ)のファンドマネージャーへのアンケート結果も、かなり悲観的なものとなっていました。
スタグフレーションの予想は2008年8月以来の高水準で、金融政策のリスクに対する指摘も記録的な多さだったとのことです。この1~2月の下落局面は”前菜”に過ぎないということ、S&P500が3637ポイントまで減少すればパウエルプットが発動するのではないか、と言われています。
そんな悲観的な市場ですが、一方で、今後株価は上昇するのではないかという声もあります。
米国も日本同様に4月は納税シーズンで、3月以降の下落は納税するためにキャッシュ化したことによる下落ではないかと言われています。
Investors scrambled for reasons to explain a sharp stock-market surge Tuesday that saw the Dow Jones Industrial Average jump nearly 500 points as major indexes turned in their best performance in a month. A look at the calendar may offer the best explanation, argued Fundstrat co-founder Tom Lee.
“Equities have fallen in a straight line since late March (13 trading sessions) and the decline continued into April 18th,” the deadline for filing federal income tax returns, Lee said in a Tuesday note.
Market Watchより
過去のデータを振り替えってみると、課税年度のパフォーマンスが良かった年(10分位に区分)で、「TAX DAY」(4月18日)以降の3か月間のS&P500パフォーマンスは75%~100%の確率で上昇しているとのことです。
2021年の株価上昇は29%と良い年だったので、今回も「TAX DAY以降の上昇が期待できる」というものです。
過去30年間のS&P500の平均推移を見ても、確かにTAX DAYのアノマリーが確認できます。
「5月に株を売れ(セル・イン・メイ)」という5月もやっていきますが、今後の株価はどうなるのでしょうか。
現在の個人的な予想ですが、ここから金融政策正常化の加速から調整をしつつ底値を探して、年末にかけて上昇するものの、2022年の着地は0%~5%(マイナスにはならないでくれ、という期待を込めて)のパフォーマンスになるのでは、と考えています。