定期積立(ideco・THEO)の運用実績(2025年5月末)

定期積立

毎月12,000円積立てているidecoと、毎月30,000円積立ているのTHEOの運用実績を確認していきたいと思います。

2025年5月のマーケット

トランプ大統領が米中間の相互関税の引き下げを発表したことを好感し、世界的にリスク選好ムードが回復したことから株価は上昇しました。一方で、米国の税制・歳出法案の審議を通じて財政赤字に対する懸念が拡大したことで米国金利が上昇し、通商問題をめぐる緊張緩和で安全資産への逃避が収まるとの見方から国内金利も上昇しました。

ideco

idecoは投資開始来で、先月の7.94%から9.01%に上昇しました。

J-REITが好調です。日経平均が年初来でマイナス5%(TOPIXは年初来で0.47%)の一方で、J-REITはプラス5%で推移しています。

一般的に金利上昇はJ-REITの収益性にマイナスの影響を与えるとされていますが、2025年5月時点では、J-REITの利回りが高く、国内金利の上昇による影響は限定的と考えられています。さらに、日銀が利上げを急がない姿勢を示していることも、J-REIT市場にとってプラス材料となっています。一部のレポートでは、今後5年間でJ-REITの収益が7%減少する可能性があると予測されていますが、シナリオによっては最大で10%の増益も見込まれています。

THEO

ロボアドバイザー投資のTHEOは、先月の32.95%から35.69%に上昇しました。

細かい戦略については、アジア株と物価連動債が減少し、代わりに金や米国短期債のウェイトが増加しました。米国からの資金流出が一服し新興国への投資妙味が小さくなったことや、インフレ懸念も落ち着き純粋に短期金利を取りに行く戦略なのでしょうか。

気になったのが、上位2つに「米国割安株」と「米国成長株」が並んでいることです。いわゆるバリューとグロースですが、これを2つ混ぜると「単なるS&P500」になってしまうのではないでしょうか。

VTV
(Vanguard Value ETF)
VUG
(Vanguard Growth ETF)
ベンチマークCRSP US Large Cap Value IndexCRSP US Large Cap Growth Index
主な銘柄JPMorgan, Johnson & Johnson, ExxonMobil などApple, Microsoft, Nvidia, Amazon など
銘柄数350250
配当利回り約2.4%約0.6%
経費率0.04%0.04%

ベンチマークの「CRSP US インデックス」とは、米国の株式市場全体の動きを広くカバーする株価指数で、米国の大手金融研究機関「CRSP(Center for Research in Security Prices)」が算出・公表しています。CRSPはシカゴ大学のビジネススクールに拠点を持ち、信頼性の高い金融データ提供機関として知られています。

この指数は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)、ナスダック(NASDAQ)、NYSEアメリカンなどに上場している米国企業の株式のほぼすべてを対象としており、大型株・中型株・小型株・超小型株まで約4,000銘柄以上を網羅しています。そのため、米国株式市場の“トータル”な動きを反映するインデックスとして、非常に広範な分散性を持っています。

S&P500とはもちろん銘柄数が異なりますが、セクター構成比は以下の通りです。(2025年4月末)

セクター構成比CSRP USS&P500
情報技術32.9%31.1%
一般消費財14.6%14.0%
資本財12.9%8.0%
金融12.0%11.0%
ヘルスケア10.7%13.6%
生活必需品4.4%6.0%
エネルギー3.3%4.0%
公益2.9%3.0%
不動産2.7%2.5%
通信サービス2.1%8.0%
素材1.6%2.0%
その他0.0%0.0%

資本財とヘルスケアが微妙に違うだけで大きくは変わりませんね。しかもVTVもVUGも大型(Large Cap)に限られているので、結局は合計するとS&P500と大きく変わらないような・・・と思いました。

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