米国債券が償還されました。

運用実績

2年ほど投資していた米国国債が償還されました。償還まで保有していたのは今回が初めてではないのですが、前回は実験的にということで極わずかな金額&保有期間もわずかだったので、本格的に投資を開始したものでは初めてです。

当時購入したのは、残存期間ほぼ2年(正確には1.7年)の米国債。利率は2.5%で、ドルでいうと9700ドル。日本円にすると当時は為替が145円ほどであったため、140万円ほどでした。(後ほど詳しい損益は記載します。)

保有利回り計算関数(yeild関数)を使うと4.09%となりまして、確かに当時の2年利回りを確認してみると同様の水準でした。今(6月中旬現在)は4.68%まで上昇しています。

実際の損益に関しては、まず元本10,000ドルに対して年2.5%の利息を2年分受け取ったので500ドル(課税前)の利金(クーポン)を受け取りました。償還まで持った利益、これをキャリーとでもいうのでしょうか、はドルベースでは254ドルとなりました。円ベースでは、この2年間で為替が145円から156円に変化したことによる為替差益が発生し、127万円の償還益を得ることができました。

※償還時の為替レート(155.74円)は、課税金額と一致するよう逆算

結果、利金と含めると課税前で135万円の差益となりました。

ほぼ為替のおかげですね。泣

ちなみに実際の税金の明細は以下の通りです。償還益(≒為替差益)に関してはどのタイミングの為替レートで計算されているか分かりませんが、127万円でした。利金に関しては受け取るたびに課税されていたので、これも20.315%が課税されて、合計の手取り金額は110万円ほどかと思います。

なお、償還の際に一定程度証券会社に手数料を取られるのかと思いましたが、

きっちり10,000ドル戻ってきました。

少し前にも検証しましたが、証券会社で債券を売買する際には手数料が取られるようです。正確には手数料が含まれた売買価格で表示されているため、実際にはいくら取られたかは分かりません。

SBI証券ホームページより

ちなみに今回返ってきた10,000ドルは以下の債券(約20年の米国債)に再投資しました。この債券で売買価格のスプレッドを見てみました。具体的には、買ってすぐに証券会社で同じ債券の購入価格(上段93.82)と、売却画面で売却価格(下段90.66)を確認しました。

現在値は92.04のようです。念のため、価格が92.04となる利回りを算出してみると4.50%とのことで、概ね実態値(6月14日現在で4.5%前後で推移)と合致します。

米国20年利回りの推移

この現在値を基準として購入価格に乗っているスプレッド、売却価格に乗っているスプレッドを割り出すと、ほぼ2%と1.5%という結果が出てきます。今回償還を迎えたので特に手数料(内包するものも含む)は取られませんでしたが、償還前に売却する場合、1.5%程度が差し引かれることは肝に銘じておきたいと思います。

1%の何が怖いって、税金の「利益額に対して20%」ではなく、売却額の総額に対して1%なので、単純に額面1000万円で途中売却の儲けが10万円しかなかった場合、証券会社に手数料が15万円取られて、挙句の果てに2万円(10万円の20%課税分)取られるわけです。

だったら、儲け度返しで満期まで持ったほうが返ってくる額が大きくなります。

タイトルとURLをコピーしました