落合陽一さんの日本再興戦略。二子玉川のタワーマンションについて思うこと。

雑記
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ブックオフに行ったら偶然目に入ったので手に取りました。もともと同世代で怖いおじさんたちに混じりながらコメンテーターとして活躍しているし、本人が理系の研究者ということもあって、理系よりの発言をしてくれるので、気になってはいました。

何のメディアだったのか忘れたのですが、落合陽一といえば「日本再興戦略だ」を読めと言っていたことと、仕事で”本物のほうの”日本再興戦略を過去に勉強したことがあったので、思わず買ってしまいました。

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ニコタマは思考停止の象徴

本の一節にこんな文章があります。

二子玉川はサラリーマンの憧れの町として語られていますが、駅を降りると何か構造がいびつです。カフェがあって、家電屋さんがあって、子供を連れて歩きたい公園があって、川があって、まるでドラマのシーンを切り取ったような光景が広がっています。自然発生的には生じえないシナリオを物理化したような街になっているのです。

日本再興戦略より

マスメディアによる価値観の統一やトレンディードラマによる人生サンプルの流布のせいで、日本人の目指す人生像が画一的な凝り固まったものになってしまっているということです。

今の日本は拝金主義すぎます。結婚相手を選ぶときに、最初に頻繁に出てくる条件は年収ですが、これは拝金主義でしかありません。(略)僕(落合陽一氏)もよくお金の話をするのですが、それは「お金はたかがツール」だと思っているからです。

日本再興戦略より

テレビでも年収がいくらとか、豪邸がどうのこうのとか、確かにこういった番組が多いように感じます。

私も、結婚で言うゼクシィにしろ、就活でいうリクナビにしろ、かなり企業のマーケティングに乗っかった人生だったなぁとしみじみ思わされました。

これを著者は”思考停止“とズバリ指摘しています。

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日本という国の今後

本書でも記載していたかどうかは忘れてしまったのですが、経済成長期(1970年)から平成に入る前(1990年)のインターネットやコンピュータが一般的でなかった世の中では、人口増加・大量生産・大量消費が国を拡大するメインスキームでした。

そのため、政府主導での技術開発・設備投資がなされ、マスメディアによって大量消費を促進させるといったことが一般的でした。

一方で、インターネットにより情報が瞬時に取得でき、コンピュータによって人一人でも技術革新ができ、少子高齢化となる日本(今後世界的にもそうなるのですが)では、今後簡単な仕事はコンピュータ(AI)に置き換わってしまうというものです。

仕事を機械がやってくるので「やったー!」と思うかもしれませんが、そうすると単純労働で収入得ていた人は収入を得られなくなり、創造的な仕事をする人にのみ富が集中することになります。

タクシーや配送を機械が勝手にやってくれる時代が来たら、だれがタクシー料金や配送料金を払おうとするのでしょうか。

そのシステムへの権利使用料(=創造者への使用料)を払うのは分かるのですが。

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個人としてどうするのか

本書はタイトルの「日本再興戦略」のとおり、”日本国家としてどうすべきか“ということをメインに書かれています。

その中で個人に対して示唆しているのは、自分の価値観を知る(本書では”文化を持つ”と言っている)と仕事のポートフォリオを持つということです。

”自分の価値観を知る”ということについては、冒頭に記載した通りなのですが、結局メディアに踊らされているのではないかという疑いを持つことです。

東京に住むのが幸せなのか?
タワーマンションの高層化に住むことが幸せなのか?
無印良品で家具を全て揃えるのが幸せなのか?
いい大学に入るために幼稚園から名門私立に子供を通わせるのが幸せなのか?

二子玉川のスタバ

個人的な意見ですが、私はあまり東京に住みたいと思っていません。田舎出身でまさに上京してきた身ですが、もともと憧れもなかったです。

王様のブランチとかで紹介されたお店が近くにあったり、ドラマの撮影で使われた場所が知っているところだったりしたときは「おおー」と思うのですが、それだけです。有名なところは並んでますしね。

2つ目の”仕事のポートフォリオを持つ“に関しては、今後の”年功序列制度崩壊”へのリスクヘッジです。

日本の企業は今まで、「新卒で社員を採用し、自社で育て上げ、その中で社長を選んでいく」という手法を取っていました。これは官僚を真似た方式で、年次が上がっていく=会社の事情をよく知っている=能力と認められる、という方式でポジション・給料が上がっていきます。

これが世にいう”年功序列制度“です。

昔は一つの事業(例えば自動車)を行うのに多大な時間と費用をかけていました。新しい製品を作るにも工場用地の買収、工場の建設、人の育成と、何十年という目線でのプロジェクトです。

一回プロジェクトが完成すると何十年も持ちます。人のサイクルも同様に何十年サイクルで問題ありません。

このような長期的な目線での経営が一般的であったので、社内外の事情・人間関係に長けている人が経営層にいたほうがうまくいっていたと思います。

しかし、いまはどうでしょう。

パソコン一台あれば新しいものが出来てしまいます。アプリケーションならば個人の投資額で賄えてしまいます。一方で、栄枯盛衰のサイクルが凄まじく早いです。

専門性が必要な分野もすぐ変わります。自動車はエンジンやベアリングでしたが、これからは自動運転のためのAIの開発が必要です。銀行もいまや電子決済がメインですから、今後はIT知識が必須です。

実は私の勤めている会社でも、昨今の定年延長の動きに合わせて”雇用の延長”を行うと同時に、早期の退職してデメリットが少ない制度になりました。

要するに”早くやめてくれ“ということです。加えて、一応65歳まで雇用は保証するけど給与は上がらないかもよ、というメッセージです。

このように長く勤めたからといって給与が上がる保証もないですし、栄枯衰退のサイクルも早いですから、流行が廃れば一つの仕事・専門性だけでは収入が得られなく時代がやってきます。

著者は「ベンチャー企業を立ち上げてIPOするのが手っ取り早い」と言っていますが、すでにサリーマンの人に対しては、副業(または兼業)という形で、今自分の持つ専門性に対して市場価値を持たせてはどうか、と言っています。

いきなり別の分野(儲かるからと言ってタピオカ屋を開くとか)を始めたとしても、完全な素人ですから失敗するリスクが高い。だったら、会社に勤めながら空いた時間で別の事業をやってみるとかです。

これは本書の内容ではないのですが、”サラリーマンは会社でお金をもらって勉強できる“という見方もできます。会社のリソースを使って、会社に拘束されている時間に対して給料が発生しており、会社で得た”知識・専門性”は自分のもの、ということです。

会社のリソース(データとか備品)を使うのは個人情報漏えいや業務上横領とかになるので注意してくださいね。笑

本書を読んで、自分の生き方をちゃんと考えないとな、と思いました。

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