野村総研の金融資産調査が発表されました。2021年の調査以来2年ぶりです。

個人的な興味としては「富裕層の定義」が変わっているかということ。この数年の円安進行で、ドルベースで見た資産価値が大きく変わってきてしまいました。従来は金融資産「1億円以上」で富裕層でしたが、ネットでは円安を考慮した「1.5億円」や不動産価格の上昇による恩恵を踏まえて「2億円」ではないか、と噂されていました。なお、あくまでこの統計は「純金融資産」なので不動産は含まれていないようです。
結果として、富裕層の定義は「1億円以上」で据え置かれました。

結果は、「富裕層」および「超富裕層」を合わせると165.3万世帯で、2021年の148.5世帯から11.3%増加しています。全世帯が5,570万ですから、富裕層が上位約3%、超富裕層が上位約0.2%に位置することになります。

2021年の調査(合計5,413万世帯)でも、富裕層が上位約3%、超富裕層が上位約0.2%でしたので、割合としては大きく変化がなかったように思えます。
今回新しいことが生まれました。それは
スーパーパワーファミリー
です。世帯年収1500万円を「パワーファミリー」と定義し、世帯年収3000万円を「スーパー」と定義しています。
もう一つは、都市部居住で世帯年収3,000万円以上の大企業共働き世帯に代表される層であり、NRIではこれを「スーパーパワーファミリー」と定義しました。「スーパーパワーファミリー」は、20~30歳代の間は子育て・教育の支出や住宅ローン支払いに苦労しますが、昇格・昇給して世帯年収が2,000万円を超える40歳前後から急速に金融資産が積み上がります。最終的には世帯年収3,000万円に達し、50歳前後には富裕層となる可能性があります。
しかし、世代的に(今もリメイクでちびっ子に人気だと聞いているんですが)なんでも”スーパー”と付けるのはどうかと思うんですが。

まずは一人「パワーカップル」を目指して頑張っていきたいと思います。