定期積立(ideco・THEO)の運用実績(2022年2月末)

定期積立

毎月12,000円積立てているidecoと、毎月30,000円積立ているのTHEOの運用実績を確認していきたいと思います。今月は憂欝ですが、頑張っていきましょう。

2022年2月のマーケット

1月の米国物価上昇(CPI)が前年度比7.5%上昇と、約40年ぶり水準となったことから、連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の引き締めを前倒しで進めるとの見方が一段と強まり、中旬には2019年8月以来、米長期金利が2.0%を超えたことから、ハイテク株を中心に下落しました。加えて、24日にロシアがウクライナに侵攻を開始したことから、地政学リスクを嫌気して下落しました。

ideco

idecoは投資開始来で、先月の10.62%から9.79%に下落しました。株やREITが下落した分がダイレクトに利きました。

中古マンション価格が19か月連続で上昇していると聞いたので、楽しみしていたんですが、全くJREITのほうは音座沙汰がなく。

東京23区の中古マンション価格は6670万円に、19カ月連続で上昇-1月
東京都の1月中古マンション価格は、前月比1%高の6117万円と19カ月連続で上昇した。東京23区も19カ月連続で上昇し、6670万円だった。東京カンテイが21日に発表した。

いつのまにか2000ポイントもとっくに下回り、指数でみれば3年前の水準まで戻ってしまいました。一応配当利回りは3%とのことですが、あまり実感が湧かないですね。

THEO

ロボアドバイザー投資のTHEOは、先月の15.43% から13.80%に下落しました。先月は197.8万円で、今月3万円入金したのに7000円しか増えていない・・・。

組入れETFの構成では、新興国株式が無くなりました。代わりに同じ新興国の中国株式のウェイトが増えました。珍しく欧州株のウェイトが最大になりましたね。大型・中型・ESGと合計すれば、米国の比率が圧倒的ではあるのですが。

さて、今回気になったのが「物価連動債」です。THEOに組み入れられているETFはVTIPと呼ばれるもので、「Vanguard Short-Term Inflation-Protected Securities Index Fund」(バンガード短期インフレ連動債インデックス・ファンド)の略です。ブルームバーグ米国物価連動国債(TIPS)0-5年指数の価格および利回りに概ね連動する投資成果を目指します。

物価連動債は、物価上昇率(インフレ率)に応じて、元本が調整される債券です。物価連動債の場合、クーポン利率は固定であるものの、通常の債券とは異なり、物価上昇に連動して

元本が増加

するため、償還額はもちろん、固定利率が増加した元本に対したものとなるため、利払いも増加します。

通常の債券はインフレが起きると名目金利が上昇する一方で、利払いも償還額も変化しないため、債券価格の理論計算で考えるとキャピタルロスが生じます。一方で、物価連動債は、償還額と利払いがインフレによって増加したうえで、インフレで上昇した名目金利で割り引かれるので、理論価格に影響がありません。逆に言えばインフレの影響を除いた「実質価格」で取引されていると考えられます。

つまり、物価連動債は「実質金利」が上下することによりキャピタルゲインまたはロスが発生します。

ということは、物価連動債が有利になる運用環境は

・インフレが起こり、通常の利付債券より利払い・償還額が増える
・実質金利が低下し、物価連動債のキャピタルゲインが発生する

という状況です。これはまさに「スタグフレーション」の経済環境下であり、また逆イールドが騒がれいる中(景気後退の前触れ)、状況証拠的には最適な投資対象なのでしょうか。

なお、話を戻しまして、VTIPの実績はご覧のとおりです。

ETFなのでインカムは含まれおらず、キャピタルだけなので、ほぼ横ばいといったところですが、配当(利払い)を見てみると、直近の利払い(2021/12)は

年率約7%

と大盤振る舞いです。

色々選択肢は考えておきたいところです。

タイトルとURLをコピーしました