マイルドヤンキーと割引率。

雑記
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大統領選挙も近づき、なんとなくマーケットも”座して待つ”という雰囲気になってきました。動きがないことは精神的にはいいことですが、困るのがブログのネタ。大統領選挙に関する自分の考えを前回まとめてしまったので、正直大統領選挙が終わるまで何を書いたらいいのか久しぶりに困っています。

今回はふと通勤の途中で思ったことを書きたいと思います。

このブログのどこかで書いたことあるような気がするのですが、私はすさまじく田舎の出身です。どれくらい田舎かというと、「電車」という概念がありませんでした。車は一家に一台ではなく、一人一台。東京に来て「最寄りの駅までどれくらいかかるの?」と聞かれると「車で30分」と答えていました。「車?バスってこと?」とたいてい返してくるのですが、「バス停までそもそも車で15分」と返すところまでがオチです。

中学受験という概念はもちろんなく、高校も実家から通える範疇の選択肢は3校しかなく、うち2校は4年制の大学進学率は10%以下、結果自分が選んだ高校も一応地元では進学校と言われていましたが、大学進学率は半分くらいだったと思います。

ちなみに”通える範囲”というのは自転車で約90分以内(2時間はいなかった印象)のことで、16歳になったら原付免許を取って、高校公認でバイク通学をするのが当たり前の世界でした。

ここからいろいろ省略するのですが、ある時期から学校にも行かずにバイトにのめり込むようになります。結果留年等せずに卒業するのですが、お陰様で高校での友達は少なく、今でも毎年連絡を取り合うのはバイトの友達だけになっています。ちなみにバイトは時給950円の工業の軽作業と、とてもまっとうな内容のものです。

今でも連絡をとろうと思えば取れる者を含めるとだいたい10人くらいのコミュニティで、同じ高校の者は逆におらず、上記の残りの高校の者ばかりです。別に自分の高校出身者を避けていたわけではないのですが、一応私の高校は自称”進学校”だったので、バイトは禁止だったこともあるかもしれません。

私以外は全員高校を卒業してすぐに就職しました。バイトでの頑張りを認められて、そのままその工場に就職した者も少なくありません。今は分かりませんが、当時はできたばっかりの工場だったので、結構給料が良いと聞いたことがあります。少しやんちゃなやつもいたのですが、なんだかんだ同じ会社で続いていたりとちゃんと社会人やってます。

そのまま彼らは高校を卒業して初任給を頭金に車を購入し、そのまた3年もしないうちに、つまり私がまだ大学生のうちにほとんどの者が結婚しました。私を除く最後の一人も20代前半のうちに結婚し、もうみんな最低2人の子供がいます。

家も長男ならば同じ敷地内に、次男以下でも親が用意した土地に家を建て、みんな車が2台入るガレージと、友達家族集まってBBQできるほどの庭も付いています。

地元の友達はいわゆるマイルドヤンキーなのです。

マイルドヤンキー とは、従来のヤンキー程の攻撃性・違法性はなく、マイルドの名が示す通り本物の不良にもなり切れない層のことで、マーケティングアナリスト・原田曜平(博報堂 ブランドデザイン 若者研究所)が、2014年1月に定義した概念。 地元指向が強く、内向的、上昇志向が低い、などの特徴が見られる。

Wikipediaより

昔からそばで見ていてすごいなーと思ったのは、本当に貯金という概念がない。10代のころから給料が入れば「あのホイールほしい。あのマフラーほしい。」と数十万のパーツを買い、毎日のように飲みに行き、たまに付いていくとおごってくれました。その上、盛大な結婚式を挙げたものもいますし、上記のとおりマイホームも20代前半で購入しました。

一方で私はといえば、実家から通っていたことに加え、バイトを3つくらい常に掛け持ちしていたので、少なくとも月10万円くらいは稼いでいました。大学1年生と2年生の春休みには「自分はこの2か月でいくら稼げるのだろう。」とふと思い立ち、平日の朝7時から夕方までは食品加工工場、夜は家庭教師、土日はまた別のバイトということを続け、2か月で40万円ほど稼いだこともありました。

私もお金を使っていたかというとそういうわけでもなく、親から「大学院いくなら自分で出せ」と言われていたこともあって、せっせと貯金していましたし、金利という存在に気づいてからは定期預金に預けたりして、”年数百円儲かった”と細々と運用?していました。FXや株という言葉は知っていたのですが、やはり「危ないもの」という意識あったので手を付けませんでした。まぁそのあとすぐにリーマンショックがやってきたので、良かったです。ちなみに大学院は行かず、大卒で就職して今に至ります。

当時は社会人と学生という隔たりがあったので、消費性向に違いがって当たり前なのですが、あれから10年近く経とうとしている今でも、相変わらず彼らは消費し(最近は子供も大きくなったので大人だけのキャンプが流行っているそう)、私はせっせと投資のために節約しています。衝撃的だったのは、先月のカードの支払いが5万円を切ったことです。

私は家計簿代わりになるので極力クレジットカードで支払うようにしていて、携帯・新聞・光熱費等も含めてカード支払です。つまり、家賃以外の全ての支出が5万円にも満たなかったということ。ちなみに地元の友達は、新しく買ったテントがすでに5万円を超えた代物だったそうです。

コロナ禍ということもありサラリーマン的な飲み会が皆無になったこともありますが、私自身そんなに身を削ってまで節約しているつもりもないです。欲しいものは?と言えば、未だWindows7のPCを新しいものに変えたいですし、携帯も同じ機種を5年近く使っているので変えたいです。時間があるのならばPS5買って、1週間くらい引きこもりたい・・・。UBER EATS使ってみたい・・・。

ただ、それは今すぐ必要なものなのか?ここで投資しておけば10年後にはもう少し色がつく可能性を捨てるのか?、と自問自答して物欲が消え失せます。

なんでこんなに考え方が違うのだろうとふと通勤時間に思いまして、考えた結果「割引率が異なる」という結論にたどり着きました。

「地元の友達は割引率が無限大である一方、私の割引率はとても低い」ということです。

割引率が無限大である場合、将来発生する価値を現在価値に換算すると全て「0」になります。極端な例を挙げると”1年後に100万円もらえる”ことと、”今100円貰える”ことを選択するのならば、”今貰える100円を選ぶ”ということになります。「先のことも分からないバカかよ。」と思うかも知れませんが、逆に言うと「今をとても大事に考えている。今をめちゃくちゃ楽しんでいる。」ということになります。

割引率が低いということは将来価値と現在価値の差があまりないということですから、”今”にあまり重きを置いていないということになります。まぁ納得です。一方で、一つの企業の事業価値で考えてみると、割引率=資本コストですから、私の方がコストは低いので「安定した企業(人間)」と見なされているということになります。自ら割引率を低く見積もっているので、誰が企業で誰が投資家なのか良く分かりませんが。

私は高校時代のバイトでの経験から「大学行ったほうがいいんだな。」と思い(それまで調理系の専門学校志望)、高校3年生の夏休みから受験勉強を始めて今に至ります。地元は高速道路が新しく通ったこともあって変ってしまい、新宿や丸の内の地下通路の地理のほうが良く知っている人間になってしまいました。今でも1年に1回くらい、仕事でボコボコにされた帰り道などは、「あのまま大学いかず地元に残った方が幸せだったんじゃないか。毎日日が出ているうちに親が待っている家に帰って、土日はいつものメンバーで昔と変わらないBBQして。」と思うことがあります。

タイミングを逃したところにコロナが来たため、もう2年近く地元に帰っていないこともあって暗い話をしてしまいました。結局、難しい話をしてもどうせ当たらないのが投資理論です。なんだかんだ好きなことやって生きているので、くよくよせずに、少しでも自分の割引率を上げられるように(いいことなのか分かりませんが)頑張っていきたいと思います。

とりあえずはCFAを頑張らないと。

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